研究コーナー
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スポーツ選手と歯の噛み合わせの関係

2004/04/17放送

人間にとって欠かす事のできない歯。実は生理学上、歯と運動とは密接な関係がある。98年サッカーワールドカップフランス大会において城彰二選手は「試合中にガムを噛んで態度が悪い」とサポーターから非難を受けた。しかし、彼は歯のかみ合わせが悪いため、身体のバランスが悪く、できるだけそれを補正しようとガムを噛んでいたのだ。
そしてもう一人、昨年プロ野球において華々しい活躍をみせた人物、阪神タイガースの井川投手。かみ合わせを矯正するマウスピースを装着したところ、結果は見事成功。去年の成績がそれを物語っている。

では、何故、歯のかみ合わせと人間の運動機能とが関係するのか?例えば、ハイヒールを例にすると、片方のハイヒールの踵の欠けたもので歩いていると、当然、身体が傾く。そうすると、腰が痛くなったりなどの不調がでてくる。それと同じように歯のかみ合わせのズレが顎の筋肉を引っ張り、首の骨と神経を圧迫してしまい、身体に影響がでてきてしまうのである。


かみ合わせが身体に与える影響を分かったところで、早速実験。かみ合わせが良くなるとどんなに違うのか試してみました。本来ならテンプレートなどで時間をかけてかみ合わせの矯正をするのだが、今回はすぐにできる簡単な道具、「カムラック」を噛んでの実験を行った。
立位体前屈、握力をカムラックを噛む前と噛んだ後で比べてみると―なんと、明らかに数値が違うのである!たかが歯のかみ合わせとあなどるなかれ、実験結果でもわかるように、かみ合わせが良くなるだけで運動機能が向上するのだ!


まとめ

歯のかみ合わせで運動機能が向上する

歯のかみ合わせのズレが顎の筋肉をひっぱり、首の骨と神経を圧迫。
そうなると身体に悪い影響が出てきてしまい、本来持っている能力を出すことができなくなってしまう。
しかし、歯のかみ合わせを矯正する事で確実に運動機能が向上するのである。

次回予告

次回は、驚異のノック術を検証
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