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盗塁を刺す

2004/05/29放送

 野球でのキャッチャーの魅せ場といえば、「盗塁を刺す」。このビッグプレーひとつでゲームの流れが大きく変わることがある。
 2004年4月2日、シーズン開幕戦。ドラゴンズはカープとの対戦。5対5の同点で迎えた7回、ノーアウト1塁。カープは代走に俊足の岡上を送る。次打者の1ボール後の2球目。キャッチャー谷繁は外角低めに逃げる変化球を無理な体勢でキャッチしながらも、セカンドへストライク送球!1点もやれない緊迫した場面で飛び出したビッグプレー!
この盗塁阻止が、この後ドラゴンズの勝ち越しを呼び込んだといっても過言ではない。


 そこで、各球団のレギュラーキャッチャーの中で、ここ3年間の盗塁阻止率がナンバーワンであるドラゴンズ谷繁元信捕手に盗塁を刺す「コツ」を伝授してもらい、実践。すると、シロウトのキャッチャーでも、ボールを捕ってからセカンドに届くまでのタイムを1秒以上縮めることができた。
 経験に裏打ちされたプロフェッショナルな技に、伊集院所長は感嘆の声を上げた。
まとめ

ドラゴンズ谷繁元信捕手直伝!盗塁を刺す「コツ」

(1)

ボールをなるべく身体の近くに引き付けて捕り、すばやく投げる体勢にもっていく

(2)

下半身を動かしてリラックスさせておき、投げる時に下半身の力を上半身に伝える
⇒キャッチャーが捕ってからセカンドベースに届くまで、2秒を切ればプロ並み!

この「コツ」をマスターすれば、2秒台前半のタイムを出すことが可能となる。
ただし実験では、草野球レベルのお笑い芸人キャッチャー桐畑とおるは、クイックモーションが得意な一流ピッチャー今中慎二をもってしても、盗塁王過去3回獲得の一流ランナー高橋慶彦を刺すことは出来なかった。
「盗塁を刺す」プロの技を身に付けるのは、一朝一夕とはいかないのである・・・。

次回予告

『カーブの極意』
元ドラゴンズの天才サウスポー今中慎二さんが、「伝家の宝刀・カーブ」を伊集院所長に伝授!
これを見れば、あなたも今中慎二になれる!?

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