研究コーナー
スポーツにまつわる伝説や言い伝え、些細な疑問までを徹底検証します。
ファイルナンバー

010

カーブ

2004/06/05放送

野球のピッチャーが投げる変化球。その中で最もポピュラーな「カーブ」。
初めてカーブがベースボールに登場したのは1860年代とその歴史は140年にも及んでいる。

ところで、どのような仕組みで球は変化しているのであろうか?
ボールは通常、回転しながら空気の抵抗を受けて前に進んでいる。
その時ボール周辺の空気の微妙な流れがボールに変化を与えているのだ。
簡単に言えばピッチャーの投球の場合、向かい風が強くなればより大きな変化を生じることになる。
そこで草野球大好き、伊集院所長がナゴヤドームに乗り込み超真剣モードの実験を敢行した。
まずはキャッチャー後方から大型扇風機で風速30m/sの向かい風を送り、伊集院所長にカーブを投げてもう。すると普段では考えられないような鋭い曲がりをみせミットに収まるではないか!
「これは打てない。魔球だ!」
と、伊集院所長。
しかし、これでは実戦の草野球では試すことが出来ない。ここで元ドラゴンズの天才左腕と呼ばれた今中慎二さんにあの幻のカーブを直接指導してもらうことにした。
まとめ

ボールの握りはユルユルで。親指と人差し指の間からヌク感じで。

放物線でベース板の上から落とすイメージで。

140kmのストレートと80kmのカーブで緩急の差をつけ、打者をごまかす。
ストレートとカーブを投げる時、腕のフリを同じようにして打者の目を惑わす。

今中直伝のカーブを極めるべく伊集院所長はテレビロケのことも忘れドームの照明が消えるまでボールを投げ続けるのであった。

次回予告

陸上のトラック競技はなぜ左回りに走るのか?
左回りに関連する人間の生まれ持った特性を徹底研究!!
左回りの謎を究明する!!

backnumber