歌舞伎でアナウンストレーニング!?
「アナウンサーって早口言葉の練習をたくさんやるんでしょ?」
よくそんな質問をされます。
しかし実際のところ「ふとんがふっとんだ」とは言っても、「生麦生米生卵」と言ったことは1度もない・・・。
つまり、これとって早口言葉の練習をするわけではないのです!
我々アナウンサーが滑舌の練習につかうのは、『外郎売(ういろううり)』という歌舞伎十八番の1つで、江戸時代に活躍した二代目市川団十郎が作ったと言われている口上です。
この口上には、日本語が持っている様々な発音やアクセントのトレーニングに適した言葉が複雑に並べられていて、滑舌の練習にもつながります。
練習のポイントは「早く勢いよく」読むのではなく、「ゆっくりしっかり」口を動かしながら読むこと!歌舞伎の演目ということもあり、ストーリー展開を考えながら読めば表現力の向上にもつながるという素晴らしいトレーニングなのです!
『外郎売』は、アナウンサーだけでなく俳優や声優など声を生業にする多くの人の基本トレーニングとなっています。
滑舌の練習でしっかり顔の筋肉を動かせば、自然と小顔トレーニングにもなります。
この『外郎売』で、きれいな発音とシャープな顔を手に入れ、残暑厳しいこの季節も楽しく乗り切りましょー!