神秘の島を囲む海
水深約20m。
いつものブログと変わらない水中写真のように見えますが・・・、
実はこれ、屋久島の海なんです。
これまで、世界自然遺産の山や渓谷を数多く歩いてきましたが、
周囲でダイビングをするのは初!
その豊かな緑と水量の賜物か、
神秘の島を囲む海は、驚きの透明度の高さで私を迎えてくれました。
生き物に目をやると、
黒潮の影響で温帯と熱帯の魚が仲良く暮らす独特の光景。
伊豆の魚と沖縄の魚が混在しているイメージとのことですが、
何を聞いても「さすが屋久島!」と思えてしまいます。
そんな中、ついに出会えました!
念願のジョーフィッシュ!
ダイバーからの人気も高い魚ですが、私は初対面。
つぶらでどこか不安げな瞳、
砂場からひょっこりと顔を出して周囲の様子を伺う愛くるしい姿。
私は完全にハートを射止められ、しばらく凝視していましたが、
小さな小さなジョーフィッシュにとって、27歳独身男のギラギラした瞳はさぞ怖かったことでしょう。
そりゃ、この程度しか顔を出さないはずです。(笑)
ウミガメと一緒に泳ぐこともできました。
前日にウミガメの産卵を見学していただけに、その感動は一入。
水中での優雅な動きとはまるで違う、必死に子孫を残そうとする彼らの眼。
さらに、誰に教えられた訳でもないのに卵が捕食者に見つからないようカモフラージュする姿。
脈々と続く生命の営みと、
その生命を繋ぐために必要な、母性という本能の存在を強く感じる貴重な経験ができました。