何も語らず数千年、しゃべり続けて28年。
屋久島の海を紹介した先月のブログ。
もちろん、山にも登ってきました!
九州最高峰の宮之浦岳(1936m)に登頂し、いつもより近くなった空を見上げると、海の美しさをそのまま映したかのような深みのある青が広がっていました。
群青の空。
「青が群れる」と書いて群青。
この深い青と一緒に群れたい衝動に駆られた結果の、この1枚です。
山頂からの景色。
屋久杉の森を抜けて数時間、巨木たちは濃い緑の一部に。
そして、花崗岩が隆起してできた屋久島らしくゴツゴツした岩が目につきます。
1500m以上の山を11も抱え、「洋上アルプス」との異名を持つ屋久島は、珍しい植生、多様な生態系、多量の雨など普段の山旅では味わえない自然の力を私に見せてくれました。
そして、忘れてはいけないのが・・・、
屋久島の象徴・縄文杉です。
ただの一言も語らず数千年もこの場所に立ち続けてきた古木。
その表面には巨大なコブや深く刻まれた皺があり、
途方もない時間を生きてきた歴史を感じられました。
太古の時代に根を張る孤高の巨樹は、
これからも、ずっと先の遠い未来へと枝を伸ばしていきます。
この自然がいつまでも続くことを願うと同時に、
人間は縄文杉のように長くは生きられない分、
より内容の濃い「トレーニングな毎日」を送っていこうと決意した屋久島ステイ。
清らかな雨に心身を洗われ、豊かな緑の癒しを受けて
最高のリスタートをきることができました!