ジャンダルム、ロバの耳、馬の背、逆層スラブ。

山を志す者ならば、
１度は挑戦してみたいルート

西穂高岳から奥穂高岳。

一般山岳ルート日本最難関に挑戦しました。

少なくない犠牲者を出してきたこのルート。
ある一定以上の覚悟がなければ、その場に立つことは許されません。

重さ１５ｋｇのリュックを背負い、
梯子もクサリもない崖を登っては下りを繰り返す孤独な戦い。

さらには、突然の強風と雨。
視界も利かなくなり、コンパスと経験を頼りに数え切れないほどの峰を越えました。

悪天候により、奥穂高岳山頂での記念撮影は断念しましたが、
今回ばかりは無事に下山できたことが個人的な偉業。

視界不良、雨の中のクライミング、さらには落石。
これまで感じたことのない恐怖の中、
生き延びるため必死に這いつくばって制覇した日本最難関。

下山時、精神的な疲弊感から、
「しばらく山は・・・」と考えていましたが、
早くも気持ちは次なる頂を目指しています。

しかし、山に魅せられた男の「戦い」は一段落。
これからしばらくは、楽しい登山を心がけようと思います。