尾形 杏奈

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つくね通信

3月11日

伊良湖菜の花ガーデンの菜の花


3月のはじめに、田原市の伊良湖菜の花ガーデンへ行ってきました。

ちょうど菜の花が満開で、どこを見ても明るい黄色の花が広がっていました。
菜の花には「小さな幸せ」「明るさ」といった花言葉がある通り
鮮やかな黄色い絨毯が広がっているのを見ると、なんだか明るい気持ちになります。

3月31日までは「菜の花まつり」が開催されているそうで
今が旬のイチゴを使ったグルメや写真スポットがありました。
いつもより広く感じる空の下、春の香りに包まれながら
ブルーベリージュースを飲んだり、菜の花の写真をたくさん撮ったりして
五感で春を満喫してきました!本当に素敵な場所でした。
来年も見に行きたいです。

そんな伊良湖菜の花ガーデンは、愛知県田原市の堀切町にあります。
堀切町は太平洋に面している地域なので、
もしものときのために作られた“ほりきり広場”という津波避難マウンドがあります。

津波避難対策の一環として作られたものだそうですが、
実際に見たことがなかったので、菜の花まつりの帰り道に少し立ち寄ってみました。


ほりきり広場


津波避難マウンドは山のようになっていて、思っていたよりも高かったです。
周りには、太陽光発電の照明灯や公衆トイレがありました。

私は体力に自信があるほうですが、実際に階段をのぼると少し息があがりました。
階段のほかにスロープもあったので、自分が登りやすいほうから登ることができます。


マウンドの頂上は海抜15.1m


この津波避難マウンドの高さは10m。
頂上の海抜は15.1mです。
一般的な建物の3階の高さが10mと言われています。
高さがわかると、10mの津波がいかに恐ろしいものなのか、少し想像することができます。

堀切町は南海トラフ地震発生時、
浸水想定区域外への避難が困難と言われている地域で、
南海トラフ発生時、35分後に津波がマウンドの9mの高さまでくると予想されています。



登ってみると、町が一望できました。
この写真は、津波避難マウンドの頂上から太平洋側を向いて撮った写真です。
ここからは海は見えないのに、ここまで津波がやってくると想定されている…
災害を正しく知って、正しく恐れるというのは難しいなと感じました。

そして、写真を見てお気づきの方も多いと思いますが、等間隔に並んでいる椅子。
これ、なんだと思いますか?


トイレスツール


実は、トイレスツールなんです。
普段は椅子として、災害時は洋式トイレとして利用することができます。
いざというときは、トイレの横についているQRコードを読み込んで使用することができるようになっているそうです。
屋外の避難場所にも、こういったものが備えられているんだと勉強になりました。


今日で東日本大震災から14年

4月から、環境が変わる方も多くいらっしゃると思います。
もし地震が起きたときは、どこへ向かって、どんな道を通って避難すればいいのか
水道や電気が止まってしまったときに、命をまもる準備はできているか
もしもが起きてしまったときの具体的な想像をして、
必要なものを確認してみませんか。

私も、防災バックの中身を冬用から春・夏用に変える日にしようと思います。