佐藤 裕二

PROFILE

ニュースの時間

万博閉幕1周年

2205万人が訪れた「愛・地球博」。皆が涙した、あの感動のフィナーレから1年がたち沢山のイベントが行われました。メ~テレと大須、金山では「大津通りストリートフェスタ」が行われ、懐かしい万博ファンの皆さんの笑顔に会うことが出来ました。

万博会場は「愛地球博記念公園~モリコロパーク~」として7月に蘇りましたが、僕も8月に行ってみました。大行列ができた思い出の北ゲートは駐車場に様変わり。企業パビリオンゾーンやグローバルコモンだった所は工事中。まだ第一期オープンということで殺風景です。

一体どこに人がいるんだ?と歩いてみると、まず人気は「サツキとメイの家」。ご存知の通り葉書での完全予約制ですが、少し離れた展望台から眺めることができ、そちらも人気。ただエレベーターは会場が工事中のため現在はストップ。歩いて昇ります。公園入り口から「サツキとメイの家」までは、かなりの距離がありますがシャトルバスを運行中。冷房の効いたこのバスは、ハイブリット。人にも環境にも優しいのです。しかも時速20キロという超安全運転。子ども達も安心です。

そして1番人気は「遊びと参加ゾーン」だった大観覧車付近。特に「こどものひろば」では、万博期間中同様、子ども達がはしゃぎまわっていました。
弁当もペットボトルも持ち込み可能。自動販売機もモスバーガーもありました。入場無料のモリコロパークは、小さいお子さんをもつ方にはぴったりのスポットです。

子ども達に人気のモリコロパークですが、万博の理念も子ども達の中に生き続けています。
理念の一つ「国際交流」。フレンドシップ事業でアフリカのエチオピアと交流した、愛知県鳳来町(現新城市)の東陽小学校と鳳来西小学校の子ども達90人が7月、エチオピアの子ども達に日本のことを知ってもらおうと絵を贈りました。鳳来町の滝、お寺、浴衣、富士山などの絵を送り、それを見たエチオピアの子ども達は、初めて目にする日本の様子に目を丸くしキョトンとした表情だったそうです。エチオピアの子ども達も、エチオピアの風景や自然を描き、色彩豊かなその絵は夏休み明けに鳳来の子ども達に渡されました。子ども達の絵をエチオピアに届けた峰野恵子さんは「エチオピアの子ども達の現状を知ってもらうと同時に、今の生活に感謝する心を持って欲しい」と話していました。

万博閉幕から1年。あらためて万博の理念、そして沢山の人々と出会えた幸福に思いをめぐらせてみてはいかがでしょうか?