佐藤 裕二

PROFILE

ニュースの時間

ぬか喜びの一ヶ月

「おー、ここは124円」「なにーっ!?ここは110円台!」
そう言いながらガソリンスタンドの表示を見比べた日々、楽しかったなぁ~。
3 年後、「あー、そんな時もあったな・・・」と思い出すでしょうか。
5年後、「そんなことがあったっけ?」と忘れているでしょうか。
2008 年4月。あの一ヶ月はなんだったのでしょう?
まさにガソリン狂想曲でした。

確かに道路は必要です。大きな経済効果をもたらしもします。
僕のふるさと大分には、長らく高速道路がありませんでした。
幼心に「高速道路のない大分は、やっぱり田舎なんだ」と恥ずかしく思ったりもしました。
そして開通した大分道。
大分空港近くから実家の最寄りのインターチェンジまで、
帰省するたびに利用しますが、いつも超快適。
渋滞なんて全くありません。
左に別府温泉の湯煙を眺めながら走る高速道路は、ガランとしています。
採算はとれているのかと心配です。

道路建設には巨額の費用がかかります。
例えば名古屋高速の場合。
ある道路建設関係者によれば、
なんと「1メートル1500万円」なんだそうです。
驚きました。
道路そのものや橋脚の建設費に用地買収費などがかかるそうです。
遮音壁だけでも、1メートル7万円ほどするそうです。

暫定税率復活で、家計の負担は月額3000円近く増えるといわれています。
3000円あればいろんなことができます。
我が家は間違いなく大好きな回転すし屋さんに飛び込むでしょう。
そんなささやかな楽しみを我慢しなければならなくなっているわけです。

暫定税率の一般財源化は実を結ぶのか。骨抜きにされることも懸念されています。
道路特定財源維持と一般財源化どちらを支持する人が多いのでしょう。
民意を聞くのが“政治”のはずですが・・・。