胸に刻み
あの日。
メ~テレ本社7階の廊下にいました。
「どですか!」が「ドデスカ!」に生まれ変わることを、
名古屋の放送マスコミ向けに発表する記者会見の待ち時間。
グワングワンと、大きく長い揺れ。
一緒にいたジャーナリストの大谷昭宏さんは、すぐに窓に駆け寄り
外の様子を確認していました。
会見を終え報道フロアに飛び込んだ私たちは、モニター画面に映し出される
信じられない光景に、言葉を失いました。
4月、8月と東北地方を取材しました。
景色の変化はありました。
流された車は道路わきに並べられ、津波にもまれた建築資材は積み上げられていました。
家屋は基礎だけを残し、暮らしが営まれていた場所には草が生えていました。
子どもたちは、仮設住宅でクリスマスを迎えました。
三重県南部の沿岸部には、
江戸時代に起きた大地震・大津波の記憶を今に伝える石碑が
いくつも残されています。
もうすぐ2011年は終わります。
しかし、3月11日という日を胸に刻み
2012年、2013年、2014年と・・・。
三重の石碑のように。