島津 咲苗

PROFILE

ほほ咲みの種

未来を担う人


全国の高校生がSDGsの目標達成に向けたアイデアを創出し発表する「SDGs QUEST みらい甲子園」
先日、その東海エリア大会のセレモニーで司会を務めました。
東海3県では今年度139チームがエントリーし、そのうち1次審査を通過した12チームがメ~テレのスタジオに集結。取り組みに関する発表と、賞の発表、授賞式などが行われました。

コロナ下ではオンライン開催だったため、生徒の皆さんが直接顔を合わせるのは今回が初めて。
今回は最優秀賞、優秀賞、審査員賞、Niterra日本特殊陶業賞の4つの賞が用意されていて、その発表も私が担当しました。
最優秀賞のチーム名を読み上げた瞬間に、静寂を破るように「きゃっ」という声が聞こえてきました。
この一瞬で、どれだけの想いで研究を続けてきたのか、そして祈るようにこの発表を待っていたことが伝わってきて・・・こらえなければ危うく声が上ずるところでした。
目標に向けひたむきに強い想いを持ちながら頑張る人は皆本当にかっこいい。輝いていました。

最優秀賞に選ばれたのは三重県伊勢市にある英心高校。
伊勢志摩の水産資源を海藻「あまも」の力で保全するために、サブスクリプションという形で資金を集め水産業に投資していくという提案でした。
地元の水産業者はみな声を揃えて「海が痩せている」と話すそう。自分たちの手で地域の自然を守りたいという熱意を感じました。

受賞した学校以外にも、ユニークなアイデアが沢山ありました。
高齢者のもとに若者が1泊2日でホームステイをして知識・技術を習得する『師匠制度』を提案したのは名古屋高校。高齢者にとっては定年後も収入を得られるメリットがあり、若者にとっては職業や将来の選択肢が広がるというものです。
こんなアイデアなかなか思いつかないですし、「師匠制度」というネーミングもいいですよね!

最後に、高校生と撮った写真を。


愛知県立佐屋高校


田んぼの理解者を増やすためにあらゆる方法を探る佐屋高校。


愛知県立安城高校


安城市の名産品として「ローゼル」の普及、認知度UPに取り組む安城高校。

話を聞いていると、先輩から受け継いで研究を進めているチームも多いようでした。
来年はどんな発表が聞けるのか、今から楽しみです!