鈴木 しおり

PROFILE

四季の栞

8月6日。

8月6日。
世界で初めて、原子爆弾が投下された日です。

幼い頃に読んだ「はだしのゲン」。
歴史的背景や、戦争のことがはっきりとは分からなくても、
その悲惨さは伝わってきました。

今年、初めて、8月6日の広島を訪れました。
夕方、まだ日が落ちぬ頃から始められた、灯篭流し。
犠牲者の冥福と、そして平和への祈りが込められた沢山の灯篭が川を流れていく様子は、
とても幻想的でした。
ただ綺麗というだけでは決してなく、
一つ一つの灯篭には、平和を願うそれぞれの祈りが詰まっている。
そんな灯篭が目の前を通り過ぎる度に、
その祈りが通じるよう、私も願いを込めました。

「もうにどと げんばくが おちませんように」
小さい子どもが書いたであろう、平和を祈るメッセージが書かれた灯篭。
その祈りの横には
「もうじしんが おきませんように」と書かれていました。
今年、平和を思う私たちの気持ちには、特別なものがあると思いました。

この前日の8月5日、28歳になりました。
日々を過ごせることの有難さをきちんと感じて、
一日一日を大切に過ごしたい。
今年、改めて感じています。