夏の終わり
「日本一の下克上」ともいわれた三重県立白山高校の甲子園出場。
2年前まで10年連続初戦敗退だった公立高校が夏の甲子園への切符をつかみ取ったことは、全国の高校球児に勇気と希望を与えたことでしょう。
白山高校の大躍進は、山間の小さな町にも大きな喜びを与えていました。
白山高校へと続くメインストリートにあるブティックでも、野球部を祝福。
婦人服などを中心に扱っているお店ですが、選手たちが学校用のポロシャツを買いに来ることもあるそう。
取材をしていて、町全体で野球部を応援しているんだなと感じました。
隣県対決となった西愛知代表・愛工大名電高校との1回戦で、残念ながら敗れてしまいましたが、「自分たちの野球はできた。悔いはない」と胸を張って語っていた白山の辻キャプテンの姿が印象的でした。
100回目の夏。
三重代表・白山、西愛知代表・愛工大名電、東愛知代表・愛産大三河、岐阜代表・大垣日大。
東海勢の夏は終わりました。
101回目の夏、東海地方からはどの高校が聖地の土を踏むことになるのでしょうか。