贅沢したっていいんです!
高校野球が行われている期間は、色々な球場に取材に行くため、
いつも以上に電車に乗る機会が増えます。
そうなると、移動時間に何をするのかが重要になってきます。
資料に目を通すのか、ホームページの原稿などの構成を考えるのか、
それとも体力を温存するために眠るのか。
私の場合、そのどれにも当てはまりません。
私は、本を読みます。
趣味の読書をする時間がなかなか作れていないからというのも一つの理由ですが、
最も大きな理由として、
移動中は仕事を忘れ、リラックスしたい。
私にとって読書はリラックスするための一番の方法なのです。
この夏、伊坂幸太郎さんの「砂漠」を読みました。
その「砂漠」の中に、
「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」
という一節があります。
伊坂さんが、サンテグジュペリの「人間の土地」から引用した一節です。
この一節を読んで、
負けてしまった球児たちが口にする「この仲間と野球がやれて幸せでした」という言葉を思い出しました。
彼らは、夢を叶えることはできなかったけれど、
夢を叶えることよりも贅沢な思いを
この2年半してきたんだなと感じさせられました。
夢の舞台への切符を勝ち取った、愛知・岐阜・三重の代表校には、
最高の仲間との最高の時間を少しでも長く過ごしてほしい、
そう願ってやみません。