夢の続き
会社に入って間もなく丸4年を迎えようとしています。
1年目からずっと、夏の一番暑くて熱い季節に憧れの場所を目指して頑張っている高校球児を取材してきました。
まだわずか4年という高校野球の取材歴ですが、たくさんの選手に話を聞かせてもらいました。
そんな中でも、毎年特に印象深い選手がいるものです。
2年前の夏、プロ注目の投手が愛知にいました。
享栄高校のエース・八木亮祐投手がその人でした。
八木投手を擁する享栄はその年、13年ぶりに夏の甲子園を目指せるチームと言われていました。
私は、バッテリーを組むキャプテンの岩本和磨選手と八木投手に何度も話を聞きました。
八木投手はその実力を遺憾なく発揮。
初戦から3試合連続完封の素晴らしいピッチングを見せました。
そして迎えた準々決勝の中京大中京戦の1回。
夏の20イニング目にして初めて得点を奪われました。
その1点が最終的には決勝点となり、享栄ナインの夢は破れました。
その後、八木投手はヤクルトにドラフト2位で入団。岩本選手は岐阜の大学で野球を続けています。
昨年末、二人と食事をする機会がありました。
2年ぶりの再会。二人がお酒を飲んでいることに何だか違和感がありましたが、「もうすぐ成人式ですよ」と話す姿がうらやましくもありました。
高校時代から取材に対してしっかりと受け答えをしてくれる二人でしたが、この2年でさらに大人になっているように感じました。
時の流れって早いですよね。
八木投手はケガも治り、「今年は一年ずっと野球をします!」と笑いながら話しました。
一軍のマウンドで投げている八木投手の姿が今シーズンは見られるかも!!
一方の岩本選手は、「レギュラーをとりにいきたいですね」と今年にかける意気込みを語りました。
戦っているフィールドは違うけれど、二人とも今も目標をもって野球をしています。
甲子園という夢は叶えられなかったけれど、新たな目標に向かって頑張っている二人をこれからも応援していきたいと思います。
★☆今回の一冊☆★
「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎
2008年の本屋大賞受賞作。去年1月には堺雅人さん主演で映画化もされた作品です。
映画を見てから早く原作が読みたいと思っていたため、文庫になってすぐに買って読みました。
長さを感じさせない疾走感のある文章。映画で大体の中身は知っているはずなのに、読んでいて次の展開が気になる内容。数多くある伊坂作品の中でも、個人的には上位に入る作品でした。
今回のブログから、新たに<★☆今回の一冊☆★>なるミニコーナーをブログの最後に設けてみることにしました。
何か読みたいけれど、何を読もうか決められない時にでも参考にして頂ければ幸いです。