久々の再会
先日、久々に高校の同級生とお酒を酌み交わす機会がありました。
名古屋に出張にきていると急に連絡があったのです。
大学を卒業する直前に同窓会で会って以来で、二人で会うということに限れば、7、8年ぶりでした。
高校時代、野球部でもないのにずっと坊主だった彼の頭には、少し長めの髪の毛がありました。
それを見ただけで、なんだか時の流れを感じました。
私が東京の大学を受験したのには、彼の存在がありました。
彼は、私たちが通っていた高校には珍しく、東京の大学しか受験しないという生徒でした。
もしかしたら、母校の長い歴史の中でも初めてだったかもしれません。
それほど大阪の高校生が、東京の大学しか受けないというのは珍しいことなのです。
それに触発されて(触発された理由はたくさんあるので割愛します)、東京の大学に憧れがあった私も、関西にある大学は受けないことに決めました。
合格した大学は別でしたが、私にとっては良き戦友でした。彼にとってどうだったかはわかりませんが(笑)
彼の存在がなければ、今の私はいないといっても過言ではないと思っています。
久々に二人で飲んだ夜は、高校時代のこと、仕事のこと、結婚のこと。色々話しました。
二人とも大人になったんだなぁと改めて感じました。
いや~本当に濃い内容の三時間でした。
☆★今回の一冊★☆
「強い風が吹いている」三浦しをん
三浦さんの作品を読むのは、直木賞受賞作の「まほろ駅前多田便利軒」以来、2作目でした。この「強い風が吹いている」はずっと読んでみたかったのですが、如何せん分厚い!分厚い本を敬遠してしまう私にとっては、手を伸ばしづらい作品でした。しかし、先輩に借りて読んでみると、これがまた面白い!分厚さなんて忘れて、早く読み進めたくなるくらいの作品でした。
ほとんどが陸上未経験の大学生が箱根駅伝を目指すという、現実ではありえないような話なのですが、逆にその非現実さに引き込まれていくような感じでした。
読むと、感動できて、自分の中に爽やかな風が吹くような……そんな青春小説です。