「ドデスカ！」水曜日恒例のコーナー、「東海珍事件簿」。
私が、カーキ色のコートを脱ぎ捨て、珍事件係を去ってから早４ヵ月半が経ちました。
初代・珍事件刑事が私だったことを忘れかけている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか（涙）。

ただ、それほどに後を継いでくれた上坂刑事のインパクトが強かった！
予想以上の活躍で、珍事件を解決してくれています。
初代の私が解決した珍事件は１５件。
一方で、二代目の上坂刑事が解決したのは、すでに１７件を数えました。（８月１５日現在）

「へへ、あっさり竹田さんを抜きましたよ」と余裕の表情の上坂くん

先月、高校野球の取材で豊田球場を訪れたときのこと。
スタンドで実況の練習をしながら試合を観ようということになり、佐藤裕二アナ、上坂アナ、新人の田中麻耶アナ、私の４人で向かいました。
前を歩いていた裕二アナと上坂アナに気付いた女性数人のグループがいらっしゃいました。
漏れ聞こえてきた会話に、田中アナと私は驚きました。

「あっ、ドデスカ！の佐藤さんと左様だ！左様の人だ！えっと……名前なんだっけ」

そう！
上坂という名前ではなく、上坂刑事の決めゼリフ「左様でございますか」が浸透しているのです！
「いつか、上坂は流行語大賞をとる」。そう私は確信しました。

珍事件のあるところ、上坂刑事はどこへでも飛んでいきます！
夏バージョンになっている、あの青いベスト、私から受け継いだ赤いネクタイ。
そんなちょっぴり変わった格好をしている人がいたら、ぜひ話しかけてあげてください。

「すみません、左様の人ですよね？」と。

珍事件のリサーチに余念がない上坂くん

★☆今回の一冊☆★
「オー！ファーザー」伊坂幸太郎
久々に読みました。伊坂作品！私が好きな作家の一人です。
このコーナーの第一回を飾ったのも伊坂さんでした。そのときは、「ゴールデンスランバー」を紹介しています。（２０１１年１月のブログ参照）
その「ゴールデンスランバー」が、伊坂さん曰く、伊坂ワールド第二期の最初の作品で、「オー！ファーザー」が第一期の最後の作品だということです。
たしかに、最近の伊坂さんの作品は当初と比べると変わったなぁと思っていましたが、ご本人は意識的に作風を変えていたのです。
伊坂ワールド第一期を締めくくる「オー！ファーザー」。面白かったの一言です。
ストーリーは簡単にいえば、父親が四人いる主人公の高校生が、数々の事件に巻き込まれていくというもの。
さらっと書きましたが、「父親が四人いる」んですよ！
もう、設定からしてありえない！だって、その四人ともと一緒に暮らしているんですから。
「昔の伊坂作品が好きだったんだよなぁ」という方にもオススメ！
伊坂ワールドに酔いしれてください。