竹田 基起

PROFILE

三度の飯と
「本」が好き

見つめ直す。

天童荒太さんが直木賞を受賞した作品「悼む人」。
監督・堤幸彦さん、主演・高良健吾さん、ヒロイン・石田ゆり子さんで
映画化されました。
「TRICK」シリーズなど、随所に笑いを散りばめる演出で知られる堤監督が、「デビュー作」のつもりで臨んだ作品。笑いはありません。
正直に言って重い映画です。でも、自分というものを見つめ直すことができる映画です。

個人的には、高良さんが演じた、不慮の死を遂げた人々を「悼む」旅を
続ける坂築静人が同じ30歳だったからこそ、一層引き込まれたのかもしれません。

元々原作の大ファンだったという石田ゆり子さんは、夫を殺してしまったという罪を背負いながら生きる奈儀倖世を演じています。
約3年ぶりの映画出演となった石田さんですが、その美しさに陰りは一切見られません。
劇中では化粧をしていないようにも見えるくらいですが、より美しさが
際立っています。

堤監督の並々ならぬ思いが詰まり、高良さんがどう演じるべきか悩み続け、石田さんが出演を強く願った映画「悼む人」。
2月14日(土)公開です。

☆★今回の一冊★☆
お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
そう、最近私が「今回の一冊」を書いていないことに。
いや、書いていないというのは語弊があります。書けないのです。
なぜか。本を読んでいないからです。読書欲がどこにいったのかと
思うくらいに、冷え切ってしまっています。
常に持ち歩いているのに、本を開こうという気にならないのです。
以前はどんなに忙しくても少しでも時間があれば本を読んでいたのに。
でも、来月こそは絶対、オススメの一冊を書けるよう、本を読みます!
そろそろ読書しないと・・・。