【:2010年4月分:】
 このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
 名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
 名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時35分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
2010年度放送番組審議会委員(敬称略)
~8名~
委 員 長 谷川憲三 (株式会社第三銀行代表取締役会長)
副委員長 小林かおり (名古屋市立大学 人文社会学部 大学院人間文化研究科 教授)
委 員 北村明美 (北村法律事務所弁護士)
加藤太郎 (日本ガイシ株式会社代表取締役副社長)
和田伸一郎 (中部大学人文学部コミュニケーション学科専任講師)
伊藤範久 (中部電力株式会社 代表取締役副社長執行役員)
松浦好治 (名古屋大学附属図書館長/名古屋大学法学部法学研究科教授)
関口敦仁 (情報科学芸術大学院大学/岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー学長)
第513回 名古屋テレビ放送番組審議会
開催日 平成22年4月14日(水) 15:30~17:00
委員長 谷川憲三
副委員長 小林かおり
委 員 北村明美
和田伸一郎
伊藤範久
松浦好治
関口敦仁
~以上7名~

議事の概要
(1)業務報告
  • 新委員の紹介・挨拶
  • 2009年度視聴率報告
  • BPO 放送倫理検証委員会決定
    「TBS『報道特集NEXT』ブラックノート詐欺事件報道に関する意見」
  • 系列24社番審事務局長会議報告(全国番審のテーマについて)

(2)2010年4月5日(月)放送『報道ステーション』について審議

委員の主な意見です。

  • 夜のニュースワイドショーととらえ、毎日欠かせない番組となっている。
  • 物議をかもすほどニュースを掘り下げ、一番好きなニュース番組。
  • キャスターが番組のスタンスに適応し、安心感がある。
  • テレビ朝日系列の看板番組とし、キャスターやスタッフが代わっても番組のスタンスが変わらないのが良い。
  • 前半の「新党結成」の話題は、幅広く素材が集められてわかりやすく、重厚さが反映されており感心した。
  • 「カーリング」の特集はバランスよく作られ、面白く見られた。
  • インターネット情報が力を持つ状況の中で、この番組で「羅針盤」になるような信頼できる情報を発信してもらいたい。
  • キャスターの切り口や意見からニュースのとらえ方の参考としてこの番組を見ている。
  • 報道の仕方に意図的なところがあり、気持ちよく聞けない。
  • 特集を並べる順番に問題があるのではないか。
  • 「新党結成」の特集では、もう少しバックボーン的情報が欲しかった。
  • 「ライターによる車両火災」の特集は、安全な社会を作るという視点から展開して欲しかった。
  • 「女性宇宙飛行士」の話題を美談に仕立てたのは、時代錯誤である。
  • キャスターの表情・コメントが硬く、いつも日本の将来を憂えているような言い回しをするのが気になる。
  • サブキャスターの個性がでておらず、キャスターとのやりとりが少ないのが不満だ。
などのご意見が出されました。

局側は

  • 番組は今年で7年目に入った。他局には決して負けない報道番組を作ろうと日夜努力しているが、実情はさまざまな問題を抱えている。毎日の放送に満足しているわけではなく、日本や世界を取り巻く状況が変わる中、こういう放送でよかったのか、日々頭を悩ましている。
  • ニュースによって視聴者の反応が違う。生活に密着したニュースは関心が高いが、かといって海外ニュースや政治ニュースがまったく駄目というわけではなく、日々試行錯誤しながら制作している。
  • 東京ではこのところ報道番組が苦戦し、リーマンショック以降スポーサー的にも苦しいところがあるが、年間を通して必ず見ていただける方々を意識しながら、番組のポリシーを貫いていきたい。今日いただいた厳しい意見は本当に参考になったので、今後の番組作りに生かしたい。

などと答えました。


(3)次回開催予定
次回の放送番組審議会は5月12日(水)午後3時30分~
審議テーマは「5月全国番審テーマ『地方局の発信力・コンテンツ力について』」。