名古屋テレビ

  番 組 審 議 会 だ よ り 


      このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき
      名古屋テレビ放送の番組審議会の議事の概要をお知らせする
      ページです。
      名古屋テレビ放送の番組審議会委員は11名で、会議は毎月
      1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放
      送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題について
      ご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。

      名古屋テレビ放送では、番組審議会でのご意見を、毎月第1
      土曜日の午前6時45分から放送する「オンブズ11」の中
      でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。


       平成12年度放送番組審議会委員(敬称略)~11名~ 

    委  員  長  塩 澤 君 夫   (名古屋大学名誉教授)
    副 委 員 長  楠 田 堯 爾   (弁護士)
    委      員  関 谷 崇 夫   (名鉄副会長)
       〃     磯 部   克   (日本ガイシ副社長)
       〃     石 塚 正 孝   (JR東海専務)
       〃     木 全 純 治   (シネマスコーレ支配人)
       〃     小川クリスティーン(金城学院大学客員助教授)
       〃     赤 塚 行 雄   (社会評論家)
       〃     伊豫田 静 弘   (知立市文化会館長)
       〃     足 立 邦 彦   (エヌ・ティ・ティ・ドコモ 東海社長)
       〃     高 田 弘 子   (都市調査室代表)






          第413回
          名古屋テレビ放送番組審議会


 開  催  日        平成12年4月19日(水) 


 出 席 委 員     委  員  長    塩 澤 君 夫
            副 委 員 長    楠 田 堯 爾
            委      員    関 谷 崇 夫
               〃       磯 部   克
               〃       石 塚 正 孝
               〃       木 全 純 治
               〃       小川クリスティーン
               〃       赤 塚 行 雄
               〃       伊豫田 静 弘
               〃       足 立 邦 彦
               〃       高 田 弘 子

                     ~以上11名~                    




 議     題     ・ 局側の事業報告
             ・ 『ニュースTRYあんぐる』について
             ・ 放送番組全般について
             ・ 平成12年5月の放送番組についての説明
             ・ 事務局報告その他



 議 事 の 概 要                

  ◇ 事業報告(桑島社長)

  ・ 今回から赤塚行雄委員、伊豫田静弘委員、足立邦彦委員、高田弘子委員
   の4人の方に委員をお引き受けいただき、番組審議会も装いを新たにいた
   しました。今年度もまた、新しい観点から忌憚のないご意見を賜りたい。
  ・ この一ヵ月間、大変大きな動きや事件があった。
    特に、小渕総理の入院と、森内閣の発足は突然のことであり、今後の政
   局に大きな影響を与えるものと思われる。
    また、この地方では、中学生による5000万円を超す恐喝事件という、大
   変ショッキングな事件が起きた。この事件については今月(4月)の『名
   古屋テレビ特集』で取り上げる。
    それに、先月の末には北海道の有珠山が噴火した。系列のANNでは、
   現地に取材本部を設け、北海道を除く系列23局のうち、当社を含む14局が
   応援を出し、系列挙げての取材にあたった。12日に、当分の間現状のまま
   推移するとの正式な見解が発表されたため、取材本部は解散し、その後の
   推移を見守っている。
  ・ 春の番組改編をおこなったが、期首のスペシャルが放送された関係で、
   新番組の登場は、ほとんどが今週からとなる。
    『ニュースステーション』とNHKが午後10時からはじめたニュースの
   視聴率が注目されていたが、3週間の平均では、13.6%対 6.0%というこ
   とで、『ニュースステーション』がリードしている。
    また、今日ご審議いただく『ニュースTRYあんぐる』は、1部、2部
   3部と分かれているが、特に3部がよくないということで、見直しに入っ
   ている。
  ・ 今年も、名古屋の平和公園のメタセコイヤ広場で、4月8日と9日の二
   日間「桜まつり」を行った。今年ちょうど10周年を迎える『Let'sドン・
   キホーテ』と連動させて、アウトドアーのイベントを展開した。天気も良
   く、桜も満開で、初日の土曜日が3万人、翌日の日曜日が6万人と、たく
   さんの人出で賑わった。

                             ( 以 上 )




  ◇ 『ニュースTRYあんぐる』についての審議

    平成12年4月3日(月)から、毎週月曜日~金曜日
    午後4時56分~6時57分の枠で放送。


  ・ 4月3日のスタートと同時に、小渕首相の入院による特別番組があり、
   また、有珠山の噴火という大きなニュースもあった。2時間番組でずーと
   見ている人は少ないので、こうした大きなニュースは、何回もリピートし
    て知らせることが必要だ。
   ・ 4月13日のケースだと、5000万円の恐喝事件が2時間の間に7回
   ぐらい触れられている。また天気予報も4回ぐらい出たが、いずれも少し
   回数が多いのではないか。同じようにCMの露出も多い感じを受けた。
  ・ この番組はもっとおもしろくなる可能性がある。報道娯楽とか報道教養
   といった、新しいジャンルが開拓できるのではないか。ストリートミュー
   ジシャンを取り上げたが、あれは本当のストリートミュージシャンではな
    い。新しい風俗としてではなく、誰ともコミュニケーションが取れない、
   現代の多くの若者に共通する問題として取り上げるべきだった。テレビは、
   プロセスを追い掛けてそれでおしまいというやり方では、結局失敗する。
   送り手がどういう視点を持つかだ。
  ・ ある委員からは次のような多岐にわたる意見が出された。
   手話通訳を入れたらどうか。人の名前はフルネームで。修飾語が多過ぎる。
   地図でどの辺か表示して欲しい。いつ撮影したものか表示しないと季節感
   がわからない。新聞の夕刊のようにさっぱりしたニュースを。ローカルか
   ら全国に移るが予告が多すぎる。服装に落ちついた雰囲気がなくニュース
   の信頼性が損なわれている。MCが自分の経験をもう少しうまく話せばお
   もしろいが。5000万円に対するコメントを東京にゆずったのは残念だ。
  ・ 全国ニュースとローカルニュースとを分けて、折り目切り目をはっきり
   つけてやったらどうか。全国ニュースの方は「ニュースステーション」を
   見ればいいわけだから、ローカルはローカルなりに、もう少し突っ込んで
   やったらどうか。
  ・ 全体的に内容が盛り沢山で、詰め込み過ぎという印象を受ける。取り上
   げられたテーマは、身近で興味深く感じたが、突っ込み不足や問題意識が
   感じられないものもあった。
  ・ 「情報アルデンテ」というのは、歯ごたえのある情報という意味のよう
   だが意味がわかりにくい。このコーナーは、視聴者の疑問に答えるという
   ことで押していけばいい。そうでないと「アングル最前線」とダブってし
   まう。3部には「特集」もあり、もうちょっと差別化しないといけない。
  ・ 「TRYあんぐる」はひらがなで、番組のコーナーの「アングル最前線」
   はカタカナなのはどうしてか。一つの法律や規則の中で、同じ言葉を違う
   形の表現にしたり、また、違った意味を持たせることはしない。統一され
   ていないのは気になる。
  ・ 大門商店街の新しい試みとして、環境問題の意識を高めるために、エコ
   コインを発行しているという話はとても良かったと思うが、キャスターの
   フォローアップが物足りなかった。他に、ごみ問題や万博の問題でも同じ
   ように感じたので、フォローアップをしっかりして欲しい。
  ・ 金山のストリートミュージシャンに、ギターを教えるおじさんが出てき
   たり、また、知立の88歳の鍛冶職人さんが高校生に仕事を教えるといっ
   た話が、暖かい視点で捉えられていた。今、世代間格差が問題になってい
   る折、こうした番組を放送していくことが必要だと思う。
  ・ キャスター陣は、やぼったいという意見もあったが、信頼感もあり親し
   みのもてる感じで、だんだん持ち味が出てくると思う。この番組の第一の
   よさは、堅くて辛口なことだ。テレビ全体が、ふざけたような騒がしいも
   のが多い中で、こうしたつくり方は評価できる。


   以上のような意見が出されました。


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