名古屋テレビ

  番 組 審 議 会 だ よ り 

 
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき 名古屋テレビ放送の番組審議会の議事の概要をお知らせする ページです。
名古屋テレビ放送の番組審議会委員は11名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放 送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。

名古屋テレビ放送では、番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前6時45分から放送する「オンブズ11」の中でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。
 
平成12年度放送番組審議会委員(敬称略)~11名~
委  員  長 塩 澤 君 夫 (名古屋大学名誉教授)
副 委 員 長 楠 田 堯 爾 (弁護士)
委      員 関 谷 崇 夫 (名鉄副会長)
磯 部   克 (日本ガイシ副社長)
石 塚 正 孝 (JR東海専務)
木 全 純 治 (シネマスコーレ支配人)
小川クリスティーン (金城学院大学客員助教授)
赤 塚 行 雄 (社会評論家)
伊豫田 静 弘 (知立市文化会館長)
足 立 邦 彦 (エヌ・ティ・ティ・ドコモ 東海社長)
高 田 弘 子 (都市調査室代表)


  第414回
名古屋テレビ放送番組審議会
 
開  催  日 平成12年5月19日(金)
出 席 委 員 委  員  長 塩 澤 君 夫
副 委 員 長 楠 田 堯 爾
委      員 関 谷 崇 夫
石 塚 正 孝
木 全 純 治
小川クリスティーン
赤 塚 行 雄
伊豫田 静 弘
足 立 邦 彦
高 田 弘 子
 
~以上10名~



 議題  ・ 局側の事業報告
  ・ 『BellaⅡ』について
  ・ 放送番組全般について
  ・ 平成12年6月の放送番組についての説明
  ・ 事務局報告その他




議 事 の 概 要
◇ 事業報告(桑島社長)
   
 先月末に、民放、NHK、郵政省の三者で構成する「地上デジタル放送 に関する共同検討委員会」が、UHFを使った地上デジタル放送のチャン ネルプランなどを発表した。この地区の広域放送の民放に割り当てられたチャンネルは、18、19、21、22チャンネルで、この他各県毎に、1チャンネルずつが割り当てられている。このプランで、現在のアナログ放送のチャンネルを変更する、いわゆるアナアナ変換しなければならない影響世帯数は全国で246万世帯、対策経費は852億円ということで、民放連としては、全額国の負担で行うよう要求している。
 放送の抱えている問題に迅速に対応するため、今月(5月)1日付けで、組織変更と局長クラス以上の人事異動を行った。経営管理本部、営業本部、編成本部、技術本部、マルチメディア本部の五つの本部体制とし、それぞれの本部長に常務取締役を任命した。
 9月15日から10月1日まで開かれるシドニーオリンピックで、抽選により、当社の系列で「女子マラソン」を放送することになった。放送日は、9月24日(日)午前6時30分からで、日本選手の活躍が期待されており、高い視聴率が取れるものと考えている。
 視聴率関連について。4月改編でかなりの番組の入れ替えを行ったが、思うような成果は上がっていない。映画とのタイアップで、盛り上げを図った「アナザヘヴン」、ドラマからバラエティに路線転換した、月曜日と土曜日の午後8時台なども、視聴率はよくない。一方当社制作で、金曜日の夜11時台に放送している「夜だMONDE」は、4月21日スタートからの4週平均で11.0%と好調な滑り出しを見せている。
当社制作の2本の作品が入賞した。1本は、「海へ!!メダカを追って~絶滅危惧種メダカの生態」で、第8回地球環境映像祭の映像部門に入賞した。この地球環境映像祭というのは、日本、アジア、オセアニア、ポリネシアに広く作品を公募して行われるもので、今回は、14カ国から119作品が応募し、大賞などを含む13本の入賞作品の内の1本に選ばれた。もう1本は、テレビ朝日系列24局が、持ち回りで制作している「テレメンタリー」で放送した、「リングサイド~チャンピオンを夢見て」が、99年度に放送された50作品の中から、優秀賞5本の中の1本に選ばれた。なお、最優秀賞には、山形テレビ制作の作品が選ばれている。
  ( 以 上 ) 
 
 
 
 




◇ 『BellaⅡ』についての審議
 平成12年4月1日(土)から、
毎週土曜日 午前10時25分~11時35分の生放送。
   
 若い女性のセンスで、若い女性たちの世界をとらえようとする狙いだと思うが、物質的な欲望が前面に出ていて、女性の一面しかとらえていない のではないか。また、週末土曜日の朝で、いろいろな人が見られる時間帯 であり、もっと幅広い層の視聴者を対象にした番組づくりにしたらどうか。
 娯楽情報番組で、旅行やファッション、料理など、若い女性向けに軽い のりでポンポンとやっていて楽しめる。情報を消費していく番組だから、これはこれでいいのではないか。3人のキャスターの他に、もう一人アナウンサーが後ろで支えているが、それが番組の構造全体に落ちついた印象を与えている。
 クイズやプレゼントを多くして、視聴者の関心や興味をつなぎ止めようとしていると感じるが、4月29日の放送のように、あまりやり過ぎると、番組のグレードだとか、品位が下がってしまうのではないか。やはり限定 的にやるべきだ。
 応接セットの椅子が深く、テーブルが低いので、キャスター3人の姿勢 が悪いのが気になる。ニュースステーションのような、かたい番組ではないので、事務机のように高くするとリラックス出来ない面もあるかと思うが、工夫して欲しい。モニター画面に見入っていた3人が、前かがみの姿勢から一斉に起き上がったりするのは、決して見栄えのいいものではない。
 番組全体に活力があって、軽い感じの、あまり負担を感じさせないつくりに仕上がっている。また、スキャンダラスなこととか、事件めいたものとか、うわさ話風なものは、ここでは一切出てこないというのがいい。そういった番組は結構あるので、図式が単純化されているところが救いになっている。ただ、それだけでいいのかなという面はある。
名古屋ローカルの番組で、京都弁が出てくるのが気になる。また、司会の3人の会話が重なり過ぎて、一人ひとりの言葉が聞き取りにくいので、順番に話してもらいたい。オセロのふたりは言葉づかいや、語尾をひっぱる話し方が耳障りだ。話していることがあいまいに聞こえる。
女性を消費の対象として見ているのではないか。制作者が、女性を型にはまった画一的なイメージに追い込んでいるという気がする。今、女性の時代と言われる中で、本当にそういう風なとらえかたでいいのか。マスメディアが、女性をきっちりととらえておかないと、大きなしっぺ返しが来るのではないか。
心理学者が出てきて「危険なおんな度」というコーナーがあったが、嘘 っぽく、取り上げ方に問題があると感じた。「危ない女の典型は、お嬢様 風だとか」規定されていたが、心理学的なものを取り扱う場合は、インパクトが大きいので、基本的な概念の言葉の使い方を、もっと慎重にやってもらいたい。内容がきちっとこなされていないと感じた。
イタリア人のジローラモが料理をつくるが、もっと料理を通じて「文化の違い」が話題になってもいいのではないか。チーズが出てきて、ジローさんが、「名前を覚えてください」と言っていたが、彼は、自分の国の文化や言葉を大事にされたいと思っていると思う。チーズの名前はどういう意味なのか、どこで買えるのか、といったことが話題になれば、深みが出てくると思う。

以上のような意見が出されました。
   
 
 
 
 






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