名古屋テレビ

  番 組 審 議 会 だ よ り 

 
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき 名古屋テレビ放送の番組審議会の議事の概要をお知らせする ページです。
名古屋テレビ放送の番組審議会委員は11名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放 送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。

名古屋テレビ放送では、番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前6時45分から放送する「オンブズ11」の中でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。
 
平成12年度放送番組審議会委員(敬称略)~11名~
委  員  長 塩 澤 君 夫 (名古屋大学名誉教授)
副 委 員 長 楠 田 堯 爾 (弁護士)
委      員 関 谷 崇 夫 (名鉄副会長)
磯 部   克 (日本ガイシ副社長)
石 塚 正 孝 (JR東海専務)
木 全 純 治 (シネマスコーレ支配人)
小川クリスティーン (金城学院大学客員助教授)
赤 塚 行 雄 (社会評論家)
伊豫田 静 弘 (知立市文化会館長)
足 立 邦 彦 (エヌ・ティ・ティ・ドコモ 東海社長)
高 田 弘 子 (都市調査室代表)


  第418回
名古屋テレビ放送番組審議会
 
開  催  日 平成12年10月25日(木)
出 席 委 員 委  員  長 塩 澤 君 夫
副 委 員 長 楠 田 堯 爾
委      員 石 塚 正 孝
磯 部   克
木 全 純 治
小川クリスティーン
赤 塚 行 雄
伊豫田 静 弘
足  立  邦  彦 
高 田 弘 子
 
~以上10名~



 議題  ・ 局側の事業報告
  ・ 『コケコッコー』について
  ・ 放送番組全般について
  ・ 平成12年11月の放送番組についての説明
  ・ 事務局報告その他




議 事 の 概 要
◇ 事業報告(桑島社長)
   
①東海豪雨義援金について
 名古屋テレビでは9月11日にこの地方を襲った東海豪雨で、被災者となった方々の救援や被災地域の一日でも早い復興を願い、9月18日から「名古屋テレビ東海豪雨逆立ちちゃん募金」を始めました。
  募金の方法は、名古屋テレビの本社と岐阜、三重、豊橋、岡崎の四つの支局、それに名古屋テレビ八事ハウジングに募金箱を置き、郵便でも受け付けました。また、9月23,24日に栄セントラルパークで開催しました「名古屋テレビ秋祭り」の会場や当社が主催する公演会場でも募金を募りました。
  さらに名古屋グランパスの選手会からも寄託されました。10月1日で募金活動を終了しまして、募金総額は150万7774円となりました。これに名古屋テレビからの義援金400万円を加えて、総額550万円あまりを、10月6日に愛知県と名古屋市にお渡しいたしました。

②プログレス賞について
 テレビ朝日系列24局が全部参加して、各社が制作した番組を系列番組審議会が審査、表彰するプログレス賞というのがあります。     今年で6回目となりますが、名古屋テレビの作品が最優秀賞に選ばれました。 作品は愛知県出身の陸軍法務官で二二六事件や大杉栄の虐殺事件に裁判官として臨んだ小川関次郎さんという方の日記をもとに、昭和の一時期を振り返るドキュメンタリーです。
  名古屋テレビはこれまでに最優秀賞を1回、優秀賞を1回、奨励賞を1回受賞しており、グランプリは2回目となります。最優秀賞の作品は系列各局で再放送されます。

③名古屋テレビフォーラム2000
 平成11年の去年11月11日を名古屋テレビの日と銘打って、いろんなイベントを行いましたが、その中の一つに「イレブンフォーラム」というシンポジウムを開催しました。
  これは毎週日曜日の朝に放送しております「サンデープロジェクト」の司会を務めます田原総一郎を司会者として、サンプロのコメンテーターとこの地方を代表する方々にパネリストとしてご出演いただき、「中部の将来を考える」というようなテーマにいたしました。
  評判が良かったものですから、今年も田原さんにお願いいたしまして、11月9日(木)に栄の国際ホテルで開くことにしました。
  テーマは「中部2000~21世紀の地殻変動を読む~」で パネリストは磯村 巌名古屋商工会議所会頭、梶原 拓岐阜県知事、 月尾嘉男東京大学教授、島田晴雄慶応大学教授となっております。
  このもようは収録いたしまして、11月26日(日)の深夜0時30分から午前2時10分まで1時間40分にわたり放送いたします。

④BRO関連
 「放送と人権等権利に関する委員会」略してBROという組織があります。 これは放送によって権利侵害や名誉毀損を受けたという人たちを、裁判という手続きとは別に、視聴者の立場になって、迅速に問題を解決しようとするもので、NHKと民放により97年5月に設立したものです。9月の末に名古屋の元ビデオ販売店経営者が名古屋テレビと中京テレビ、テレビ愛知の3社を名誉毀損、権利侵害でBROに申し立てをしました。
  BROの資料によりますと 「昨年8月に名古屋の小学校教諭が女子高生と淫らな行為をし、それをビデオ撮影していたとして、愛知県青少年保護育成条例違反容疑で、警察に逮捕された。 教諭が常連となっていた市内のビデオ店が、家宅捜索を受け、経営者が別のわいせつ図画販売容疑で逮捕された。」(警察発表平成11年8月31日) という事件でビデオ店経営者が 「私は教諭の事件とは関係ないのに、テレビのニュースで"教諭から買ったビデオを販売した疑いで逮捕された"と報道された。事実無根及びでっち上げ記事で名誉を毀損された」 として名古屋テレビなどを対象に、BROに権利侵害の申し立てを行ったものです。
  BROはこの申し立てを受けて、10月17日の委員会から審議に入ることを決定しました。名古屋テレビはBRO側から答弁書や放送VTRの提出を求められています。名古屋テレビとしては 「当社のニュースは愛知県県警本部の報道発表資料と所轄警察署広報責任者からの直接取材をもとにしたものです。教諭の事件との関連については事実としての断定ではなく、警察がそのような疑いを持っているという、客観的な視点に立ったものとなっています。社会の正当な関心事についての客観的報道であり、是認されるべきもの。」 と考えております。
  ( 以 上 ) 
 
 
 
 




◇ 『コケコッコー』についての審議
 月曜から金曜まで毎朝6時45分から8時まで生放送
   
 各コーナともテンポよく、要点がまとまっており、流れるような構成と展開は見事だ。朝、忙しい視聴者でも十分楽しめる。この地方の各地の映像から、朝の爽やかさも感じられる。
 番組が狙っている視聴者層はどういうものか。主婦やサラリーマンなどと想像するが、全部が1時間15分をすべてみているとは思えない。時間帯で内容や構成を変えているとも思えないが制作者の狙いはどこにあるのか。
 新聞記事にランキングをつけているが、その基準は何か。多くの記事の中からどういう選考基準で順位付けをしているのかはっきりしない。見ていて不満を感じるし説得力にも欠ける。
 視聴者のターゲットが違うかもしれないが、取り上げるニュースに国際ものや経済ものがほとんどない。出勤前の情報収集としては不満が残る。この時間帯にこの日の準備をしているサラリーマンにとっては不完全だ。
 7時50分ころに放送されるニュースは番組全体のトーンと比べて違和感がある。いわゆるニュース原稿ではなく、噛み砕いた身近な表現で伝えられないか。
 天気予報は短い時間で簡潔にテンポよく伝えている。予報で取り上げている地域もよく考えてある。ただし、天気画面のバックに流れるBGMが気になる。   時刻の下に出る天気マークは見にくい。時刻の横に配置してはどうか。
 中継で中津川の古い民家を紹介していた。細かい情報が並ぶ中で、ほと安らげる雰囲気があった。ゆったりとしたカメラワークも良かったし、BGMにも好感が持てた。朝はのんびりと見る雰囲気ではないという意見もあるが、他局で動物を取り上げるレギュラーコーナーの評判がいい。朝の番組でもいやしのコーナーはあったほうがいい。
 幅広いニュースにキャスター一人でコメントするのは難しいと思うが、コメントの内容については局の姿勢も含めて慎重に対応してもらいたい。単純批判だけではなく、なぜ、どうしての部分をきっちり伝えてもらいたい。
 映画のコーナーは普通映画の紹介だけで終わる場合がほとんどだが、映画プラスワンにはアジアの映画情報などプラスワンの部分がきちっと含まれており評価できる。
 
以上のような意見が出されました。
 
 
以上が審議の概要です。




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