◇自社番組「TRYあんぐる」の特集企画についての審議 |
下記の4作品を視聴して委員から意見を聞きました。
①追跡・現場ファイル「新生児医療」 |
3月13日放送 |
②春の三ツ星ごはん「筍ごはん」 |
3月2日放送 |
③あんぐる探偵団「越境ごみの実態」 |
3月14日放送 |
④ニュース特集「名大セクハラ事件」 |
3月19日放送 |
主な意見は次のとおりです。 |
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切り口が勝負
10分程度という短い時間で、いかに題材の切り口を見つけ、問題の要点を表現するかが勝負となろう。ニュース枠より少し突っ込んで、人間的な切り口を持って対応していけば、特集として生きてくるのではなかろうか。
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メッセージ性をもっと前面に
デイリーの作業の中で、企画ものを作っていく苦労は理解するが、見終わってちょっとしたもどかしさを感じた。放送局や制作者の不満や怒りなど、メッセージ性をもっと強く出してもいいと思う。ニュース番組ということで客観報道に徹し過ぎている感じがした。
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ごみを捨てる人の心理は
ごみ問題を扱った作品は、ごみを捨てる人の倫理観が問題としていた。行政側のインタビューは複数撮っていたが、ごみを捨てにきた人のインタビューが無かったのは残念だ。ごみを捨てる人の心理は作品として必要と思う。
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まとまってはいたが情報不足
新生児医療の作品はよくまとまっていた。現在は妊婦が安心して子供を生める環境が整ってきたことがわかった。未熟児や早産がなぜ増えてきたのかは説明不足の感じがした。妊婦の不安や苦しみに応える情報がやや不足していた。
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詰め込み過ぎか
新生児医療の作品は全体として命を守るというメッセージが伝わってきた。これから子供を産もうという人への応援番組になっていた。紹介するケースが多すぎて詰め込みすぎといった感じがしたが、10分以内という放送枠を考えると、こんなものかなとも思った。
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ごはんを切り口に
シリーズのテーマに日本人の主食であるご飯を選んだのはいい。筍ごはんは季節感もあり楽しく、爽やかに見ることができた。欲をいえば料理のコツやレシピが欲しかった。心配なのは良く手入れされた竹林に観光客などが無断で入っていくのではないかということだ。このあたりの注意喚起が必要ではないか。
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切り込みが不足
セクハラを告発されて学校側も謝罪しているにもかかわらず、問題が解決されていないことを訴えているが、それならば法的手段を取れということなのか。なぜ改善されないかをもっと幅広切り込んで欲しかった。
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専門家の意見もセクハラ被害女性の独占インタビューを目玉にして放送したが、見方によると大学院全体の問題ではなく、この女性の個人的な問題としてとらえられかねない。加害者側の学校関係者や同級生などのインタビューやリポートも必要ではなかったか。また外部の専門家の意見も必要だし、フォロー取材も期待したい。
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番組の安定感は増したが
「TRYあんぐる」はほぼ1年経過して全体の感じがだいぶん落ち着いてきたし、安定感もでてきた。一方でやや安住して、そつなくこなしている感じも受ける。
特集コーナーは物足りなさを感じることが多い。これは突っ込み不足と制作者の視点が感じられないからだ。たまにはテーマを絞って時間も増やしてチャレンジしてみてはどうか。
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といった意見が出されました。 |
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