名古屋テレビ

  番 組 審 議 会 だ よ り 

 
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき 名古屋テレビ放送の番組審議会の議事の概要をお知らせする ページです。
名古屋テレビ放送の番組審議会委員は11名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放 送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。

名古屋テレビ放送では、番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前6時45分から放送する「オンブズ11」の中でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。
 
平成12年度放送番組審議会委員(敬称略)~11名~
委  員  長 塩 澤 君 夫 (名古屋大学名誉教授)
副 委 員 長 楠 田 堯 爾 (弁護士)
委      員 関 谷 崇 夫 (名鉄副会長)
磯 部   克 (日本ガイシ副社長)
石 塚 正 孝 (JR東海専務)
木 全 純 治 (シネマスコーレ支配人)
小川クリスティーン (金城学院大学客員助教授)
赤 塚 行 雄 (社会評論家)
伊豫田 静 弘 (知立市文化会館長)
足 立 邦 彦 (エヌ・ティ・ティ・ドコモ 東海社長)
高 田 弘 子 (都市調査室代表)




  第422回
名古屋テレビ放送番組審議会
 
開  催  日 平成13年3月21日(水)
出 席 委 員 委  員  長 塩 澤 君 夫
副 委 員 長 楠 田 堯 爾
委      員 関 谷 崇 夫
伊豫田 静 弘
足  立  邦  彦 
     クリスティーン
木  全  純  治
 
~以上7名~






 議題  ・ 局側の事業報告
  ・ 夕方ワイド「TRYあんぐる」特集企画について
  ・ 放送番組全般について
  ・ 平成13年4月以降の放送番組についての説明
  ・ 事務局報告その他




議 事 の 概 要
◇ 事業報告(桑島社長)
   
春の番組改編につきまして簡単に概略をご報告いたします。
ネット編成につきましては、継続いたしましてゴールデン、プライム枠の強化であります。昨年10月にテレビ朝日は新しい編成スタッフによる第一陣の改革をいたしました。これは21世紀にわたる21%番組の開発ということで、「タイムショック21」などを立ち上げましたが、この作品も東京地区では15%を超えるところまで成長してまいりました。また「ニュースステーション」も「NHKニュース10」を完全に引き離し「土曜ワイド劇場」や「ミュージックステーシオン」も好調です。
こうした明るい兆しをナイターシーズンが終わる今年秋の改編につなげるべく、4月の改編では新しい考え方の企画を21%路線の第2弾として投入いたします。
一つは水曜午後八時に外部プロダクションとの共同制作で「国民せきらら白書」です。暮らしに密着した白書・・・経済白書の白書ですが、これを作っていこうというものです。二つ目はテレビ朝日社内の営業部員から企画提案が出された土曜午後七時の「不思議どっとテレビ。これマジ!?」という作品で、内容は、世間でどうも本当らしいという話をカメラで検証していくものです。
このほか大阪の朝日放送が制作しています、火曜午後八時の「たけしの万物創世記」をモデルチェンジして「たけし・所の喝采!超日本人」などもあります。
最後にイベントがらみですが、今年7月に福岡で開かれる「第9回世界水泳選手権大会」を衛星を含む系列を挙げて放送いたします。名古屋テレビをはじめ系列局からも応援スタッフを出しまして制作、放送に取り組みます。
ローカルの自社制作では、自社番組の視聴率アップという中期計画に沿って現在の報道情報系のベルト番組のリニューアル、強化に努めます。キャスティング、構成などを強化いたしまして、さらに上位を狙います。
また朝の「コケコッコー」も連休明けにはスタート時間を現在の午前6時45分から25分前倒しの、6時20分スタートといたしまして、出演者も補強し視聴率の強化をはかります。
春の全体の改編率は ゴールデン 26.2%  プライム  19.6%  全日 8.7% で自社制作率は18%です。
新館計画についてですが、先月の末に地元の新聞などマスコミ関係記者との懇談会を開きまして隣の土地に建てます新館の計画について発表をいたしました。
お手元に完成予定図のカラーコピーをお配りいたしておりますが、今年6月着工で2003年春の竣工をめざしています。新社屋は地上6階地下1階で一部中二階があり7階建てとも言えます。スタジオは120坪、90坪、そしてニュース用の40坪の3つとなります。またタワーの高さは80メートルでこれもいまの2倍の高さとなります。
このほか数字の比較では 敷地面積は5600㎡(1700坪)、延床面積は20000㎡(6000坪)で現社屋と比べて約1.6倍のスケールとなります。 アナログ放送も継続しますので、当分は現社屋との併用を考えています。以上が報告が報告されました。
  以上が報告が報告されました。
 
 
 
 




◇自社番組「TRYあんぐる」の特集企画についての審議
下記の4作品を視聴して委員から意見を聞きました。
①追跡・現場ファイル「新生児医療」 3月13日放送
②春の三ツ星ごはん「筍ごはん」 3月2日放送
③あんぐる探偵団「越境ごみの実態」 3月14日放送
④ニュース特集「名大セクハラ事件」 3月19日放送
主な意見は次のとおりです。   
   
切り口が勝負
10分程度という短い時間で、いかに題材の切り口を見つけ、問題の要点を表現するかが勝負となろう。ニュース枠より少し突っ込んで、人間的な切り口を持って対応していけば、特集として生きてくるのではなかろうか。
メッセージ性をもっと前面に
デイリーの作業の中で、企画ものを作っていく苦労は理解するが、見終わってちょっとしたもどかしさを感じた。放送局や制作者の不満や怒りなど、メッセージ性をもっと強く出してもいいと思う。ニュース番組ということで客観報道に徹し過ぎている感じがした。
ごみを捨てる人の心理は
ごみ問題を扱った作品は、ごみを捨てる人の倫理観が問題としていた。行政側のインタビューは複数撮っていたが、ごみを捨てにきた人のインタビューが無かったのは残念だ。ごみを捨てる人の心理は作品として必要と思う。
まとまってはいたが情報不足
新生児医療の作品はよくまとまっていた。現在は妊婦が安心して子供を生める環境が整ってきたことがわかった。未熟児や早産がなぜ増えてきたのかは説明不足の感じがした。妊婦の不安や苦しみに応える情報がやや不足していた。
詰め込み過ぎか
新生児医療の作品は全体として命を守るというメッセージが伝わってきた。これから子供を産もうという人への応援番組になっていた。紹介するケースが多すぎて詰め込みすぎといった感じがしたが、10分以内という放送枠を考えると、こんなものかなとも思った。
ごはんを切り口に
シリーズのテーマに日本人の主食であるご飯を選んだのはいい。筍ごはんは季節感もあり楽しく、爽やかに見ることができた。欲をいえば料理のコツやレシピが欲しかった。心配なのは良く手入れされた竹林に観光客などが無断で入っていくのではないかということだ。このあたりの注意喚起が必要ではないか。
切り込みが不足
セクハラを告発されて学校側も謝罪しているにもかかわらず、問題が解決されていないことを訴えているが、それならば法的手段を取れということなのか。なぜ改善されないかをもっと幅広切り込んで欲しかった。
専門家の意見もセクハラ被害女性の独占インタビューを目玉にして放送したが、見方によると大学院全体の問題ではなく、この女性の個人的な問題としてとらえられかねない。加害者側の学校関係者や同級生などのインタビューやリポートも必要ではなかったか。また外部の専門家の意見も必要だし、フォロー取材も期待したい。
番組の安定感は増したが
「TRYあんぐる」はほぼ1年経過して全体の感じがだいぶん落ち着いてきたし、安定感もでてきた。一方でやや安住して、そつなくこなしている感じも受ける。 特集コーナーは物足りなさを感じることが多い。これは突っ込み不足と制作者の視点が感じられないからだ。たまにはテーマを絞って時間も増やしてチャレンジしてみてはどうか。
 
といった意見が出されました。
 
 
以上が審議の概要です。




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