◇名古屋テレビ特集
「妖精の最終章・ストイコビッチの20年」合評
(2001年9月1日(土)午後2時30分~3時25分放送)
この作品は名古屋グランパスのストイコビッチ選手に密着取材し、その人間性に迫ったドキュメンタリーです。 |
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主な意見はつぎのとおりです。 |
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スポーツに詳しくない者にも大変面白く見られる作品で感心した。ピクシーが最後の試合終了後、グランドに接吻したシーンは圧巻だった。ただのスポーツ選手というだけでなく、家族や地元名古屋も巧く取り込んでいる。
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構成も良く最後まで息もつかず見れた。試合の膨大な資料映像からストイコビッチの様々な思いに迫るシーンをよく抽出している。ただナビゲーターとして出演している作家の役割が感じられない。ナビゲーターが喋らなくてもファンのインタビューなどで十分真意は伝わった。
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プロ選手として勝負にこだわる姿勢が良く分かった。人間は極限の状況になると真価がわかるが、ストイコビッチの活躍をみるとそのとおりだと思う。
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作り物のドラマなどではなく、現実の人間ドラマとして深いものを感じ、大変感動した。また、セルビア人の精神的葛藤が良く伝わって来たし、人間にとって愛情と連帯感がどれほど大切か考えさせられた。翻訳の字幕が小さくて見にくかったのが残念だった。
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政治的な視点や人柄を描くと言う視点では、きわめて不十分だと思うが、あくまでストイコビッチのプレーを中心に据えており、この構成が良かった、成功したのだと思う。いい番組だったし、芸術的とも言えるプレーを十分楽しむことが出来た。
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国際試合からShutOutされた陰の部分や、セルビア人としての思い・ユーゴへの愛なども、もっと出しても良いのではないか。 |
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ドキュメンタリーの秀作と言ってもいい作品だ。その背景には担当ディレクターの熱い思いがあったのだろう。また、ストイコビッチが何故ピクシー(妖精)なのかと言う主題が最後までぶれなかった。期待をもたせるナレーションがあり、次の場面が期待を裏切らないシーンに展開していた。 |
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