名古屋テレビ

  番 組 審 議 会 だ よ り 

 
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき 名古屋テレビ放送の番組審議会の議事の概要をお知らせする ページです。
名古屋テレビ放送の番組審議会委員は12名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放 送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。

名古屋テレビ放送では、番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前6時45分から放送する「オンブズ11」の中でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。
 
平成13年度放送番組審議会委員(敬称略)~12名~
委  員  長 加 藤 幸兵衛 (陶芸家)
副 委 員 長 磯 部   克 (日本ガイシ副社長)
委      員     (名大名誉教授)
関 谷 崇 夫 (名鉄副会長)
石 塚 正 孝 (JR東海専務)
木 全 純 治 (シネマスコーレ支配人)
小川クリスティーン (金城学院大学客員助教授)
赤 塚 行 雄 (社会評論家)
伊豫田 静 弘 (知立市文化会館長)
足 立 邦 彦 (エヌ・ティ・ティ・ドコモ東海社長)
高 田 弘 子 (都市調査室代表)
  ハンス ユーゲン・マルクス 南山大学長)




  第428回
名古屋テレビ放送番組審議会
 
開  催  日 平成13年10月17日(水)
出 席 委 員 委  員  長 加 藤 幸 兵 衛
  副 委 員 長 磯 部   克
  委     員 塩  澤 君  夫
  関 谷 崇 夫
  石  塚 正  孝
  木  全  純  治
  小  川  クリスティーン
  赤  塚 行  雄
伊豫田 静  
  足 立 邦 彦
     
  ハンス ユーゲン・マルクス
 
~以上12名~






 議題  (1) 局側の事業報告
  (2) 米同時多発テロの取材・報道について
  (3) 40周年記念事業「アナの宅配便」について
  (4) 事務局からの報告その他




議 事 の 概 要
◇ 事業報告(桑島社長)
   
  審議番組の変更
(Let'sドンキ・ホーテから米同時多発テロ取材・報道へ)
  HD中継車導入について
  名古屋テレビ環境方針について
  ストイコビッチ引退試合結果について
 
以上について報告した。
 
 




米同時多発テロ関連の取材・報道について
10月の番組審議会の課題番組は「Let'sドンキ・ホーテ」の予定でしたが、米同時多発テロ発生から一ヵ月が経過したことを機に、テロ関連の一連の取材・報道について委員の意見を聞くことになりました。
主な意見はつぎのとおりです。
発生当初、情報量が少なく推測、類推になりがちだった。そうなると興味本位に発展する。アメリカに比べアフガニスタンやイスラム社会がどのような社会か情報が少なく、偏りがある。
視聴者は日本がどんな選択が出来るのかについての情報が欲しい。日本の国益が何なのか、掘り下げて欲しい。「報復」などの言葉の定義を厳密にするべきだ。「イスラム系」と安易に形容詞をつけるべきではない。
ビンラディンの思想的掘り下げが足りない。80年来イスラムは圧迫されてきた、と言っているがテレビではこの80年の明快な説明がされていない。パレスチナ問題が原点で、外国ではそうした観点でみているが、日本の報道では少ないのではないか。パレスチナなどの長い歴史を踏まえないと判断を誤る恐れがある。
ビンラディン氏と『氏』がつくが、『氏』は尊敬の意味合いがあり、どうしていつまでも付けるのか。テロは憎むべき犯罪で、それの撲滅と、テロの背景の議論がごっちゃになっている。アフガニスタンなどの歴史、文化を取り上げた長い解説をやってもらいたい。
日本の政府の対応と世論の間にはギャップがある。こうした時テレビがどういう姿勢をとるのかは大変重要だ。ジャーナリズムの使命は単に政府の言うことを伝えることではなく、批判をすることだ。テレビ局として何を伝え、何を主張するか議論をしているのか。日本にはキリスト教もイスラム教もあるが、大方は仏教で欧米とは違う立場で報道できるのではないか。
ジャーナリズムはプロセスは追うが、全体的なパースペクティブを持っていない。また、オサマかウサマか表記もはっきりしない。それほどアラブやイスラムに無知である。大事件がおきたときは、我々がじっくり、ゆっくり考えられるような材料をメディアは出して欲しい。
9月11日の衝突場面を何回も放送したが、子供が鈍感になってしまう。日本ではテレビ映像が衝突シーンでまず目を引き付けるように、センセーショナルに作られている。キャスターが次々に入る事実を伝えていたアメリカABCテレビが一番見易く、信頼できた。異文化を理解するにはその国の番組や映画、ドキュメンタリーを放送するのが手っ取り早い。そうした番組をやってもらいたい。
衝突シーンを何度も使ったのは、『映像が無ければ』伝えられないというテレビの性癖が出たのではないか。言葉がついていっていなかった。テロが何故起きたのか、との視点も必要だが、テロをおこしてはいけない、そのために何をすべきかも考えるべきだ。そうした行動をローカル局として追うべきだ。
   
以上のような意見が出されました。



40周年記念事業「アナの宅配便」について
10月から1年間、開局40周年を記念して名古屋テレビのアナウンサーが放送エリア内の幼稚園、小学校などで絵本の出前朗読会を行います。第1回は10月11日、岐阜県白川町の白川小学校で実施されました。このときの模様を収めたビデオを視聴し、今後の予定を報告しました。


◇事務局からの報告その他
10月後半から11月にかけて放送する番組(11月4日午前8時からの「全日本大学駅伝」など)を報告しました。
次回の放送番組審議会は2001年11月21日(水)午後2時からの開催です。
 




▲TOP
▲バックナンバーリストへ戻る