名古屋テレビ

  番 組 審 議 会 だ よ り 

 
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき 名古屋テレビ放送の番組審議会の議事の概要をお知らせする ページです。
名古屋テレビ放送の番組審議会委員は12名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放 送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。

名古屋テレビ放送では、番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前6時45分から放送する「オンブズ11」の中でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。
 
平成13年度放送番組審議会委員(敬称略)~12名~
委  員  長 加 藤 幸兵衛 (陶芸家)
副 委 員 長 磯 部   克 (日本ガイシ副社長)
委      員     (名大名誉教授)
関 谷 崇 夫 (名鉄副会長)
石 塚 正 孝 (JR東海専務)
木 全 純 治 (シネマスコーレ支配人)
小川クリスティーン (金城学院大学客員助教授)
赤 塚 行 雄 (社会評論家)
伊豫田 静 弘 (知立市文化会館長)
足 立 邦 彦 (エヌ・ティ・ティ・ドコモ東海社長)
高 田 弘 子 (都市調査室代表)
  ハンス ユーゲン・マルクス 南山大学長)




  第430回
名古屋テレビ放送番組審議会
 
開  催  日 平成14年1月16日(水)
出 席 委 員 委   員    長 加 藤  幸兵衛
  副 委 員 長 磯 部   克
  委     員 塩  澤 君  夫
  関 谷 崇 夫
  石  塚 正  孝
  木  全  純  治
  小 川クリスティーン
  赤  塚 行  雄
伊豫田 静  
  足 立 邦 彦
     
 
~以上11名~






 議題  (1) 局側の事業報告
  (2) 番組審議会について
  (3) 放送番組全般・アナウンスについて
  (4) 今後の番組その他




議 事 の 概 要
◇ 事業報告(桑島社長)
   
  今年の名古屋テレビ
  番組の現況
  番組審議会の考え方
 
以上について報告しました。
 
 




番組審議会について
2002年1月の番組審議会では課題番組を設定せず、番組審議会のあり方や運営方法、課題番組の選定基準など「番組審議会」全般を最初の議題とし、委員の意見を聞きました。
主な意見はつぎのとおりです。
課題番組に選定される番組は、力の入った良い番組が多い。こうした番組に対し委員からはより良くするための発言が多い。しかし、プロの制作者がそれをどのように活かそうとするのかが分からない。審議会には放送と青少年の問題、暴力や性表現、人権侵害についても意見を出す役割があるが、こうした議論はほとんど行われてこなかった。なぜならば、こういった問題が出やすいワイドショーやバラエティー番組を課題番組に取り上げることがほとんどないからだろう。また審議会には、番組の内容の公正さに関し、良識で意見を言う役割もある。
局がローカリティーを如何に出すかとの視点で課題番組を選ぶべきだ。そしてその課題番組が何を主張したいのか、制作者側の意図をはっきり示して欲しい。また、番組を評価する評価表があっても良いのではないか。得点付けしてもいいと思う。
TVは作品で勝負すべきだ。制作者が制作の内実は「実はこうだった」といったところで、言い訳がましい。番組とその間に入るCMとの関係が良くないものがある。CMへの提言にもっと力を入れたいと思う。自社制作番組はあまりにもローカルなのが気になる。逆に東京発の全国ネット番組はあまりにも東京中心すぎる。委員の中の女性の数が少ない。
この番組審議会の対応はきめ細やかで、430回続いているのは大きな財産だ。自社制作番組で力をつけることが名古屋テレビを良くすることになるので、自社番組を優先的に課題番組として欲しい。テレビ番組の種類別の人気順位は、1位はバラエティーで、文化・教養番組は4位くらいだろう。しかし、課題番組となるのは文化・教養が多い。視聴率に敏感になりすぎるのも問題だが、視聴率の根幹をなしているバラエティーについて審議会で意見を出すことは大事である。CMも含め丸ごとテレビを見せるという番組作りが多く疲れてしまう。
審議会の運営は大変スムースで430回の積み重ねを感じる。名古屋テレビ・テレビ朝日のイメージを良くするような番組を選択するのが良いのではないか。視聴率は低俗に結びつきやすい。視聴率競争の中で、セールスポイントの一助になるような番組に提言できればいいのではないか。
番組審議会はかくあるべし、こうしてもらいたい、と局の方から注文をつけてくれればいい。
個別の番組の審議を通じて、番組の大衆性は何か,名古屋テレビは何か、マスメディアは何かを意識して発言している。番組制作者はプロだから審議会で反論し、討議してもらいたい。放送という流動的なものを扱う審議会なのでもっとディスカッションがあっていい。
この審議会のメンバーは、一般の視聴者と少しかけ離れているのではないか。一般の視聴者モニターとの合同会議があってもいい。視聴率は相対的人気度だ。そうしたものの呪縛から離れることが、これから大事なのではないか。審議会は400回以上やってあまりやり方が変化していないのも問題だ。今は大きな変革の時代で、やり方がもっと変わって良いのではないか。400回は勲章ではない。
良識あるテレビ朝日系列でがんばってもらいたい。転換期であり、泰平天国的な番組は曲がり角にきている。基本的なところに軸足を置いた番組編成があって良い。
日本に最も多い外国人である在日朝鮮・韓国人にもメンバーになって欲しい。様々な人が委員になることで新しいことが生まれる。審議会の形式は大事だが、形式ばると新しいことは出てこない。プロデューサーもディレクターも本音で語って欲しい。又そうした雰囲気を審議会で作って欲しい。
局側と審議会が違った価値基準を持つことが大事だ。局はプロの考え方、我々は専門家とは違う意見をもっている。視聴率を意識するのは局としては当然だ。従って審議会では別の尺度を提示すべきだ。常識を培うためのバックアップ、後押しが我々の役割だ。
   
   
などの意見が出されました。


放送番組全般・アナウンスについて
2002年1月の番組審議会では課題番組を設定せず、番組審議会のあり方や運営方法、課題番組の選定基準など「番組審議会」全般を最初の議題とし、委員の意見を聞きました。
主な意見はつぎのとおりです。
世代間の言葉の断絶を感じる。番組の中で文語体が「お試しあれ」「お三方」など奇妙な使われ方をしている。ニュースステーションで久米さんが接続詞として「~で」という言い方をする。見下しているような気がする。アフガン戦争報道では何故そうなったかを取材してもいいのではないか。
最近はアナウンサーなのかキャスターなのかリポーターなのか、大変曖昧だ。女子アナがバラエティーに出たりもする。アナウンサーによりバラエティー担当、報道担当などに分けるべきではないのか。バラエティーをやっていたアナウンサーがニュースを読んでも真実性が薄れる。
最近は「以上現場からお伝えしました」というような決まりきった言い方がテレビ番組のコメントに多すぎる気がする。常に新しい表現の仕方を考えてもらいたい。
   
などの意見が出されました。

今後の番組その他
2月11日放送予定のテレメンタリ―2002「パニック障害と闘う」。この番組は原因不明の病気・パニック障害と闘う患者らが自助グループを立ち上げる活動などを描いたもので、TRYあんぐるのニュース取材を30分にまとめたものであることなどを報告しました。

 




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