◇テレメンタリー2002
「手を握るしかできない~パニック障害患者の闘い」
この番組は、2月11日の深夜に放送したもので、呼吸困難や動悸とともに不安や強い恐怖感におそわれるパニック障害に苦しむ患者とその仲間を描いたドキュメンタリーです。 |
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主な意見はつぎのとおりです。 |
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事前にこの病気について何の知識もなく、患者さんの発作の様子を見て大変ショックだった。パニック障害という病気を知ってもらう意味で番組の意義は大きいと思う。主人公が病気に立ち向かう姿や仲間が助け合う様子は、同じ病気を持つ人に勇気をあたえる。 |
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医師などの専門家が登場せず、薬剤についての詳しい情報も無いので非常に不安な気持ちになった。日本ではパニック障害が最近ようやく病気と認められたばかりだが、外国ではどうなのか、そうした情報も欲しい。
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真摯なドキュメンタリーだ。専門家が出ていれば一部の人だけの問題ではない、とわかる。この種の番組は事実を知って、理解し、さらには社会として助力をする、というところまで持ってゆくと引き締まる。
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病気の正確な知識を提供することも大事だが、この番組のように患者の生活や悩みに焦点を与えるのもドキュメンタリーの方法だ。カメラの切り替えにテンポがあり、きりっとした番組と感じた。
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患者が400万人もいることを言いたいのか、患者の会を広げて行こうとしているのか、または社会的にこうした問題を取り上げるように言っているのか、番組の本当の意図がどこにあるか分からなかった。また主人公の不安や恐怖感が映像として今ひとつ伝わらなかった。
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対象に長い期間、密着取材した根気強い作品と感じた。ぜんぜん知られていない病気にスポットを当てたのは良いと思う。社会的、医学的にどうすればいいのかがもう少しあれば、課題提案型のドキュメンタリーになるのではないか。 |
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題名と内容の整合性に若干違和感がある。治療法が全く無いわけではなく、手を握る、呼吸の調整、リラクゼーション、ある種の薬などが効果があるので、「手を握るしかない」と突き放した言い方より、もっと建設的なものがよかったのではないか。 |
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などの意見が出されました。 |