◇課題番組・開局40周年記念番組「かばの足あと」について
9月の課題番組は、名古屋テレビ制作の開局40周年記念番組「かばの足あと」について意見を聞きました。 |
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委員の主なご意見を紹介します。 |
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動物園とは、一体何かを考えさせられる番組だった。野性の動物を人工化するとはどういうことなのか、いまの「タマちゃん」現象についても考えさせられる。 |
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かばの故郷(アフリカ)が汚染されつつある状況。そして人間の都合で動物園で飼育出来なくなったかばが死んでいく状況。ほのぼのとした感じと重い問題を提示した、考えさせられる番組だった。 |
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地元に密着した大変着眼点のよい番組だと思う。普段ほとんど知らないかばのさまざまな情報が、一度に習得出来た。大人だけでなく、子供たちにも見やすく楽しい番組だった。しかし、子供に見やすいということは、大人にとって物足りないことにもなりかねない。番組の構成が断片的、かつ小間切れ状態で、前半から中盤、終盤にかけ盛り上がていく持続力にやや欠けた。 |
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タイトルで「あれ!」と思わせて、ぐいぐい引っ張っていく作り方が大変よい。この1回で終わらせず、生態・人間との共生等、啓蒙効果も含めシリーズで放送していくことが必要だ。 |
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映像が素晴らしい番組だった。アフリカの野性動物を動物園で飼って人畜無害にし、ペット化していくことは、近代国家の動物園制度が抱える矛盾とも言える。人間の目線での作りとなっているが、かばの目線で見た人間の風景がどうなるのか、動物園のかばとアフリカのかばとではどう違うのか、そんな見方があってもよい。 |
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特番に相応しい内容とローカリティーに溢れた番組だった。こうした素材を掘り起こすことに、ローカル局の番組としての意味がある。製作者が素材に対して真摯な気持ちで接していることの証か。動物との共生、人間のエゴイズムを考えさせる番組だった。 |
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以上のようなご意見でした。 |