◇課題番組「げりらっパ」
11月の課題番組、自社制作の深夜番組「げりらっパ」について、意見を伺いました。 |
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委員の主なご意見を紹介します。 |
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深夜の放送だが、夜中に見ていると寝ちゃうなーという感じ。もう少しテンポがあってもいいかなと思った。一番面白いのは、楽屋裏を全部見せていることだが、いっそディレクターやプロデューサーの顔も見せたらどうか。タレントだけがおどおどしているのでなく、その場のスタッフの顔も見てみたい。 |
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プロセスそのものが番組になるのが、最近のバラエティー番組の傾向だ。作られる過程を信用していないが、作られた結果を問題にはしない。失敗の方が(=らしさの有る方が)番組になる。つまりハプニングが大きいほど番組になる。如何に予定調和を排し、作為を見せないようにするかがポイント。今回は予定調和になってしまい、ゲリラ足りえなかった。全員が巧く仕切って、その場をマネジメントしてしまった。 |
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題名は覚えやすいが、ゲリラ的ハプニングが足りない。ハプニングがテレビの本質で、パースペクティブはテレビには無い。テレビ全体の問題だが、何かを発見する効果を狙って欲しい。 |
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制作の過程を出来るだけ見せることで、芸能人と一般の市民のインタラクティブをおこし、市民も参加しているような気分になる。こうした発想自体が大変いいし、評価したい。 |
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もっと期待していたが、進行役の力量不足のためか、期待はずれだった。特に良い面も悪い面も無い。やらせ、わざとらしさも許容範囲。みんな判っていることだ。 |
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「ゲリラ」という言葉の意味は「周到な用意をして急に出没する」というようなことで、ゲリラする側(用意する側)とゲリラされる側(不意を突かれる側)の落差が大きければ大きい程、番組の力量が出る。そうしたことからすると、さまぁ~ずも女性タレントも力不足。面白いことをやろうとしているが、結果として出ていない。 |
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突撃訪問、内容変更、アドリブが、この番組の持ち味らしいが、それが視聴者に好まれるのは、全て予定調和のように進む人生と、世の中に対するささやかな反発なのかもしれない。やらせの部分があったとしても、そこも含めて楽しみ、また、ある種の快感を感じるのは、時代の風潮でもある。 |
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以上のようなご意見でした。 |