名古屋テレビ

  放送番組審議会だより 


 このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
 名古屋テレビ放送の番組審議会委員は11名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。

 名古屋テレビ放送では、番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前11時25分から放送する「オンブズ11」の中でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

平成11年度放送番組審議会委員(敬称略)~11名~

○委員長   塩 澤 君 夫  (名古屋大学名誉教授)
○副委員長 矢 崎   藍  (作家 桜花学園大学教授)
○委  員 加 藤 幸兵衛  (陶芸家)
○  〃 村 山 きおえ  (画 家)
○  〃 楠 田 堯 爾  (弁護士)
○  〃 水 野 新 平  (ホーユー社長)
○  〃 関 谷 崇 夫  (名鉄副会長)
○  〃 磯 部   克  (日本ガイシ副社長)
○  〃 石 塚 正 孝  (JR東海常務)
○  〃 木 全 純 治  (シネマスコーレ支配人)
○  〃 小川クリスティーン(金城学院大学客員助教授)


第409回 名古屋テレビ放送番組審議会

●開催日    平成11年11月17日(水)
●出席委員   委員長
副委員長
委 員
 〃 
 〃 
 〃     
   

塩 澤 君 夫
矢 崎   藍
楠 田 堯 爾
水 野 新 平
関 谷 崇 夫
木 全 純 治
小川クリスティーン
     ~以上7名~

●議 題 ○局側の事業報告
 『ターニングポイント』について
 放送番組全般について
 平成11年12月、12年1月の主な放送番組の説明
 事務局報告その他

●議事の概要

 ◇ 事業報告 
47回目の「民間放送全国大会」が、10月26日(火)に広島で開かれ、1000人余りが参加した。「長期不況下のデジタル革命~地方局の生きる道~」と題する、民放5社の社長によるシンポジウムなどが行われた。
全国の民間放送32社が加盟している「民間放送教育協会」の35回目の全国大会が、10月28,29の両日、高知市で開かれた。
橋本大二郎高知県知事ら5人による「老眼鏡で見る・21世紀」というフォーラムが行われ、確実に訪れる高齢化社会では、高齢者と若い世代とが、互いに補完し会って生きていく必要性が話し合われた。
この時の模様は、12月14日(火)、午前10時50分から55分番組で放送する。
「名古屋テレビ月間」の目玉のひとつである「イレブンフォーラム」を、11月11日(木)名古屋・栄の中区役所ホールで行った。
田原総一朗さんがコーディネーター、パネリストとして三重県の北川知事、JR東海の葛西社長、東海総合研究所の水谷社長、東京大学・大学院の月尾教授、ジャーナリストの嶌さんの5人の方に出席いただいた。 変革の時代、恵まれていた地域ほど切替えが難しいなどの指摘があった。
この「イレブンフォーラム」の模様は、11月23日午前9時55分から55分番組として放送する。
ピュリッツァー賞を受賞した写真家、沢田教一を描いたドラマ「輝ける瞬間(とき)」の写真展を、11月10日から15日まで、名古屋・栄の三越デパートで開催し、6日間でおよそ2万人の入場者があった。アンケート調査への回答も多く「沢田教一の人生やベトナム戦争について考えさせられた」といった意見が寄せられた。
なお、この「写真展」は、12月1日から15日まで、東京渋谷の、PARCOでも開催する。
11月7日に生中継した「全日本大学駅伝」の視聴率は、午前中の平均が9.2%、午後は11.9%で、特に終盤、優勝した駒澤大学と、惜しくも2位に終わった、山梨学院大学の最終ランナーが競り合った、午後1時から1時半までは17%を越えており、1時25分には瞬間の最高で19.4%を記録した。

 ◇ 『ターニングポイント』についての審議
  この番組は、10月22日に新番組としてスタートし、毎週金曜日の午後9時から放送している1時間番組。毎回、芸能やスポーツの分野で活躍する人達をスタジオに招き、人生の転機を紹介する番組です。
以下、各委員の意見。
番組の企画としては、人生について考えるという大人の発想だが、表現方法は、若者的な言葉と映像でつくられており、そこにちょっとズレを感じる。こうしたテーマを伝えるのに、あまり教養的でもおもしろくないので、バラエティー的に処理しているのかなとは思う。
魅力のあるおもしろい番組だとは思うが、番組全体としては、人生論的な、どう生きたのか、またどう生きるべきかといった、そんなおおげさなものを目指しているのではなくて、有名人や人気者に対する興味がむしろ中心になっているのではないか。
司会の3人の他に、いろいろな人が出てきて誰が主役なのか判らない。若い人のアイドルを主人公にするのか、功なり名とげた人を取り上げるのか、対比させるのであれば、誰が主役なのかはっきりさせた方がいい。
一流の人、成功した人を見ていても、見ている方からの感情移入はしにくい。視聴者と番組のコミュニケーションが取れていないのではないか。ターニングポイントは必ずしも、いい方向だけに行くとは限らないので、人生を踏み外した人も取り上げたらどうか。
人生の転機があって今があるということで、やはり、成功して世間の評価も定まり、人生の教訓を得られる人を選べばいいと思う。例えば、ラモス瑠偉とか落合博満の場合はよく判るが、まだ評価の定まらない、危うげな人が出てきて、なぜこれがこの人の転機なのかよく判らない時がある。
おもしろい話だと聞き入っているところに、画面の横に大きな文字が表示される。キーワードの確認というよりは、せっかくのめり込んでいるのに茶々を入れられたようで、意識が散漫になってしまう。人の話をを聞くのに形式ばった演出が必要なのだろうか。もっと素直に、静かに聞きたい。
提供スポンサーが一社なのでCMが大変見やすい。CMにもひとつのストーリーがあって、見ていて抵抗がないし、なるほどと思わされる。番組と一体化していて、流れよく見ることが出来る。
番組のタイトルをはじめ、ナビゲーター,インスピレーター,ドリーマーなど英語が氾濫している。単なるイメージで、若者にはやっているから使っているのだろうか。最近、カリスマなど本来の英語の意味とは違って使われていることも多く、もっと言葉を大事にして欲しい。
ターニングポイントはいくつもあって、どの時からそうなったかは、簡単には言えない。それをドラマチックに構成するために、複雑な人生を単純化するとか、一面的にしてしまうといった印象が残り、ややこじつけのような気がする場合もかなりある。ターニングポイントといったタイトルにうまくあてはまらないケースが多いので人選が難しいと思う。
浜崎あゆみ、落合博満、キャンディーストリッパーという組み合わせで出演した時があった。どうしてそういう組み合わせになったのか判らないが、そこから生まれた、新しいものがあったような気がした。浜崎あゆみも、いい刺激になったと話していたが、出演者自身が影響を受けたということで、見ている方も参加している気持ちになれて、楽しく見られた。
 

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