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放送内容

現在日本で、最も容易に手に入り、ペットとして飼われているミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)。年間100万匹も輸入され国内に流通している。はじめの1~2年は小さくてかわいい。しかし、大きくなるととても凶暴になるため、持て余し簡単に捨てられているのが現状だ。今やミドリガメの生息域は全国に広がり、どこの池・川でも普通に見られるカメである。捨てられたカメたちは、野外で繁殖し続け、在来のカメたち(ニホンイシガメ・クサガメ)を追いやっている。
今のような大量輸入が続く限り、大量遺棄は続く。どこかで歯止めをかけなければならない。国は輸入や飼育の規制をする『特定外来生物』への指定を検討している。
決してカメたちが悪いのではない。捨てる人間が悪い。
私たちは、「ペットを飼う」という事を見直す必要がある。
齋藤寿幸アナとミドリガメ
スタッフのつぶやき
ディレクター:松本幹生
「カメに振り回された夏」
僕のデスクの横には、体長3~5センチほどの数匹の鮮やかなミドリガメが水槽の中で日向ぼっこしている。周囲の忙しいスタッフたちを和ませているカワイイ存在だ。ちょっと臭いが…。 数年後に手に負えなくなるほど大きくなるとは想像できない。
撮影は5月から始まった。外来生物の現状を取材しつつ、ミドリガメの生態を追う事となった。初夏はちょうど野外のミドリガメたちが求愛行動を始める頃だ。
そして夏・産卵。早朝3時には産卵場所へと通う毎日。産卵するであろう場所でじっと待つ日々が10日ほど続いた。その後、生まれた卵を自宅に持ち帰り、台所が撮影スタジオと化した。
孵化がこれまた大変!温度と湿度を高く保ち、およそ2ヶ月。ようやく孵化の瞬間だ。鶏のようにスグに殻から出てくると思いがちだが、殻を割り、顔を出してから体が完全に出てくるまで、なんと40時間以上かかった。その間クーラーを止めた部屋でじっと息を潜め待機。
今年はいつもより汗をかき、辛抱強くなった夏だった。