メ~テレ ドキュメンタリー

メ~テレ制作の本格派ドキュメンタリー

TOPIC
放送内容

メ~テレドキュメント
2004年7月26日(月) 25時36分

かたちとゆくえ(1)日本一高い!名古屋高速の研究

メインビジュアル
1970年代の計画のもと建設は進む

Ⅰ ユーザーたちの怒り
この春750円に値上げされた名古屋高速は、日本一料金の高い都市高速道路になった。値上げに一般のドライバーや、トラック運転手などどれだけ怒っているか?


Ⅱ 交通量予測の謎
名古屋高速の設立以来、交通量予測は間違いっぱなし。収入見込みも外れっぱなし。借金だけがたまってゆく。平成12年に作った収支計画は14年には大幅に見直され、しかもその見直しが15年にはもう乖離を見せている。いったい、なぜそんなことになるのか?

Ⅲ 30年余、手付かずの果て
1970年の基本計画以来、いまだに手付かずの路線もある。周辺環境も変わり交通量も予測どおり伸びていないのに見直しの話は無く、数千億の新規投資は粛々と進む。事業費はどこまで膨らむのか?だれがチェックするのか?名古屋市内のある地点の現状をきっかけに、この問題を考える。

Ⅳ ファミリー企業の闇
新線の建設は今後も続くが、その費用を現状の料金でまかないきれるのか?「経営改善」を公社はうたうが、「天下り」「ファミリー企業」「談合体質」等、現状には唖然とせざるを得ない。改革はどこまで進み、どこが足りないのか?そのつけは、どういう形で私たちに回ってくるのか?現状を紹介しながら、処方箋のありかを探す。

  • 値上げでサービスは向上したのか?

    値上げでサービスは向上したのか?

  • 新路線建設で再値上げの可能性は?

    新路線建設で再値上げの可能性は?

スタッフのつぶやき
ディレクター:平岩潤

 クイズです。一日何台の車が、名古屋市内を走っているか?答えは、約310万台です。もちろん数えたわけではありません。交通量調査などの数字から推計したものです。
今回取材を進めている、名古屋高速道路は、1970年に建設が決まりました。その時の前提は、「1985年には、市内の交通量は一日430万台になる」というもの。すなわち、「この量の車をスムースに流すには、高速道路が必要だ」ということです。ところが、実際の交通量は、上述のように、予想を大幅に下回っています。しかし、建設のほうは、今も35年前に決められたとおりに進み、見直されることはありませんでした。当然建設費はかさみますが、交通量が伸びないと建設費を回収する料金収入が得られない。「じゃ、利用者に負担してもらおう、値上げしかないねーーー」というのが、「日本一高い料金」になってしまった理由です。
同じような構図の日本道路公団の民営化問題を主導した、作家の猪瀬直樹氏は、「メディアがきちんと監視しないから、自分がやるんだ」と、何度も書いています。耳の痛い話ですが、地味で、細かくて、「画になりにくい」ため、とりわけテレビ報道にとって苦手な分野であることは確かです。
しかし、利用者の関心は高く、「スーパーJチャンネル」の名物コーナー「怒ーなの」で、再三「名古屋高速」を取り上げた際にも、その都度大きな反響を呼びました。こうしたことから、「メーテレドキュメント」でも、あえて「地味で、細かくて、画になりにくい」ネタにチャレンジすることを決断しました。担当者としては、「日本一高い」という現象をもたらした「構造=かたち」の部分に迫ることが出来れば、と考えています。