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2008年5月29日(木) あさ9時57分~放送 |
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作られた顔
~私たちが伝えた「中国」~ |
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企画・原案 平岩 潤
「先輩たちの偉業にケチをつける」 この番組を一言で言うと、 こうなる。
メ~テレは1972年の国交正常化前から、中国報道に取り組み、50本近い番組を放送した。当時の中国は「竹のカーテンの向う側」、即ち鎖国状態であり、外国、とりわけ西側のメディアは取材が不可能だった。そんな中、一地方局が中国当局に働きかけ、長期取材を実現したのだから、当時の先輩たちの苦労たるや、想像を絶するものがある。
番組は、その偉業を辿りつつも、当時の取材や表現の方法が正しかったのかどうか、「ケチをつけて」ゆく。30数年ぶりに現地を再訪し、当時の取材先や、取材スタッフの証言を交えながら、検証した。
もちろん、「ケチをつける」とは「天に唾する」こと。先輩たちに向ける視線は、最初から、自分自身に向かう視線なのである。結果として「取材して、何かを伝える」という、今の私たちの仕事が、いかに落とし穴が多く、さまざまな危うさの上に立っているかを、実感した。詳しくは、番組を見ていただければと思う。
諸先輩方には、「ケチをつけに」訪ねて来た後輩たちを、大変温かく迎えて頂き、不躾な問いにも真摯に答えて頂いた。「先輩にケチをつける」という、いかにもシンドイ企画を、私よりさらに後輩のプロデューサーやディレクターが引き受けて、番組に仕上げてくれた。 また、この番組は、昨年放送した「紅いスクープ」「幻の第13話」の続編にあたるが、前作をご覧頂いた方からは、多くのご意見や励ましを頂いた。それをもとに、スタッフ間で議論しながらテーマを深めていくという、確かな手ごたえを感じることが出来た。 企画の言いだしっぺとして、関係の皆さんに、深く深く感謝をしたい。 |
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