今や日本の音楽シーンを席巻していると言っても過言ではないK-POP。そして、韓国でも大人気のジャニーズやAKB48など日本人アーティスト。両国の音楽の間には垣根が全くない感じがします。でもそれは本当にここ最近のこと。韓国で日本語のCDが正式に販売できるようになったのは2004年のことなんです。12年前まで韓国は日本文化の流入を完全に禁止していました。
なぜか、今回韓国晋州市で取材した「日帝時代の親日派を糾弾する市民の会」代表の言葉にその答えの一端がありました。「植民地時代、音楽ですら自由に作ることができず、当時一番人気のあった歌手に『朝鮮にも徴兵制が出来てうれしい。御国の兵になりたい』と歌わせたレコードまで発売して、朝鮮の人々を戦争に駆り立てた、そんな時代があった」。代表はさらに続けました。「日本の人にお願いしたい。そういう時代があったことに無関心でいないでください」
この10年どっぷりと韓流にはまっている(?)わたしたち日本人。もちろん歌が好き、スタイルが好き、見た目が好き、でいいんです。でもその先にもう一歩踏み込む、そんな時期に来ているのではないかと思います。その先に、今度はおたがいに良い影響だけを与えあう、そんな交流の時代を願いつつ…
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