このところのK-POP人気には目を見張るものがある。
オリコンチャートの上位半分ぐらいをK-POPアーティストが占めることもざらだ。
名古屋でも数多くのライブが開かれるが、ここ数年その雰囲気が少し変わってきた。
なんと言ってもお客さんの年齢層が広がった。
小学生のお子さんとそのお母さん、さらにそのお母さんまで一緒にステージを楽しんだりしているのだ。
しかもハングルを書いた手作りの応援グッズを手にしている。
『K-POPを好きになって何か変わった?』とインタビューすると、「毎日が楽しくなった」などという答えとともに、「目上の人を敬う韓国の文化に興味が出てきた」「日韓の歴史について学校で先生に聞くようになった」と答える人もいる。
中でも一番多いのが「ハングルの勉強をはじめた」という人。
アーティストが一生懸命日本語で話すのを見て、今度は彼らが母国語で歌うこと、話すことを理解したいと思うようになったというのだ。
言葉を知り、文化を知り、歴史を知り…「少しでもあなた近づきたい」と思う個人の気持ちが世の中を変えていくことも、私はあると思う。
7年前、在日2世の女性に話を聞いたことがある。
ヨン様ブーム花盛りのころだ。
当時80歳を超えていたその女性は「私たちの国の男性を日本人がかっこいいと思う時代が来るなんて」と語った。
まさに隔世の感。
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