名古屋オーシャンズに所属する、プロフットサルプレイヤー・森岡薫、33歳。
ペルー生まれの日系三世の森岡が父親の仕事の都合で来日したのは12歳の時だった。
しかし、入学した小学校で、外国人であるということからいじめを受け、その反抗心から、ドロップアウトしてしまう。
そんな彼に人生の転機が訪れた。何気なく目に留まったのがフットサル教室個人参加者募集のページ。
21歳だった森岡はフットサルを始めるとわずか6年で日本唯一のプロフットサルチーム名古屋オーシャンズに加入することとなった。
Fリーグが開幕した2007年には初代MVPに輝き、2011年にはFリーグ史上最多得点記録(34得点タイ記録)で得点王を獲得。
多くの記録を打ち立て、Fリーグを代表する「顔」となった森岡。そして今年8月日本への帰化が認められ、ついに日本人となった。
彼の長年の夢であった日本代表入りへの第一歩を踏み出すと、11月に開催されたフットサルW杯で日本代表の主力として活躍、
代表最多の4ゴールを挙げる活躍を見せチームをベスト16へと導いた。
彼のフットサルとの出会い、そして日本人への帰化、さらには悲願の日本代表への苦難の道。
森岡薫が日本代表として日の丸を背負うまでの日々を追いかけた。
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