- 186回 -

2025年1月12日(日) 深夜0時45分~

掌で空は隠せない ~木本事件の99年後~

1926(大正15)年、三重県の木本町(現・熊野市)でトンネル工事に従事していた朝鮮人2人が武装した町民に集団で襲われ、殺害された。
町民と朝鮮人の小さなトラブルから「朝鮮人が集団で襲ってくる」との噂が広まった結果だった。
木本事件は地元でタブー視され、伝える人も少ない。関東大震災後には、朝鮮人という理由で多くの人が虐殺された。
虐殺の発生と連鎖のメカニズムを探り、事件を後世に伝えようとする地元の僧侶や教師、在日コリアンの編集者の目を通して、現代にもつながる差別の実情を明らかにする。


ナレーション:寺島しのぶ

「平和な日本では、過去に何があったか日本人が思い起こす機会は多くはありません。様々な差別が、目に見えないところで渦巻いていると思います。そのことを考える機会になる番組です。木本事件を取り上げるのはとても意義のあることで、発信し続けてほしいと思います。」