<水曜OA>
時に〝あら〟く大胆に。時に〝ゆる〟く和やかに。〝あらゆる〟ギモンを徹底調査!
身近な疑問から東海地方に渦巻く謎を、街の声と共に「ドデスカ!」なりに解決へと導きます。
「黒板の下にある台を「ようかん」と呼ぶ謎を大調査」
ドデスカ!に届いた一通の視聴者投稿
「小学校や中学校の黒板の下にある踏み台をみよし市出身の私はようかんと呼んでいました。でも豊川出身の主人には理解してもらえませんでした」
ということで「黒板の下にある台のことを〝ようかん〟と呼ぶ謎」を調査しました。
「ようかん」はみよし市だけ?
早速向かったのが、みよし市にある「三吉小学校」。
児童に聞いてみると…確かにみんな「ようかん」と呼んでいます。
1年生の時からずっと「ようかん」と呼んでいるといいます。
そんな「ようかん」の正式名称を聞くために向かったのが、みよし市の学校備品の発注を受けている会社。
「ようかん」の正式名称は「教壇」ということでした。
さらにここで判明したのが、みよし市のお隣豊田市でも「ようかん」と呼んでいるということ。
「ようかん」はどこで使われている言葉?
ということで向かったのが豊田市の「中山小学校」。
児童に聞いてみると…「ようかん」と呼んでいることが判明。
さらに豊田市の南、岡崎市の「竜美丘小学校」でも「ようかん」と呼んでいました。
しかし、みよし市の隣で尾張エリアになる東郷町の「音貝小学校」で聞いてみると、みんな「教壇」と呼ぶことが判明。
「教壇」を「ようかん」と呼ぶ、ということは聞いたことがないといいます。
「ようかん」は一体どこで使われている言葉なのか?
愛知県 54市町村の教育委員会に電話取材した結果、「ようかん」と呼ぶエリアは西三河に集中。
また東三河の一部でも呼ばれているものの、尾張エリアではまったく呼ばれていないという結果に。
さらに念のため愛知を除く46都道府県の教育委員会にも電話取材。
結果「ようかん」と呼ぶ都道府県はなく全国でも愛知県の西三河でだけ使われていることが判明!
愛知県では「三河から尾張へ」などエリアをまたぐ教員の異動が比較的少ないため、外に広まらなかったのではないか、ということでした。
「ようかん」はいつから使われている?
西三河出身の方に街頭で取材していると意外な事実が見えてきました。
それが、年齢が上がるとともに「ようかん」と呼ぶ人の割合が徐々に減り60代以上では呼ぶ人がまったくいない、ということ。
「ようかん」はエリアも年代も限定される方言のようです。
なぜ「ようかん」と呼ぶ?
「教壇」を「ようかん」と呼ぶ理由。
方言を研究する様々な先生に聞いてみましたが、みなさん「分からない」ということでした。
そこで「ようかん」と呼ぶ西三河のみなさんに聞いてみると…。
明確な理由は分からないもののほとんどの方が「和菓子のようかんに似ているから」という答えになりました。
※掲載している情報は放送時のものです。