UP! ドデスカ! SPECIAL
超巨大地震・津波から身を守れ!

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9月23日(金・祝) あさ9:57~

進行

 星 恭 博アナウンサー
 鈴木しおりアナウンサー

リポート、ナレーション

 深津 麻弓アナウンサー
 佐藤 裕二アナウンサー

ゲスト

名古屋大学大学院
 福和伸夫教授 (建築・耐震工学・地域防災)
 山岡耕春教授 (地震学)
 川崎浩司准教授(海洋工学・津波)
 
NPO法人レスキューストックヤード(ボランティア団体)
 栗田暢之代表(被災者、ボランティアについて)

いま、自分たちでできることは?

 東日本大震災を受け、国は想定されている東海・東南海・南海の東海3連動地震の想定マグニチュードを9、津波の高さは10m以上に引き上げる見通しだ。 いつ来るかわからない東海3連動に対し堤防の強化など国の対策(公助)を待ってはいられない。 いま住民は、自分たちができること(自助・共助)で自らの身を守ることを考えなければならない。 強固な堤防もなければ、現在のように即時に情報を得ることができなかった時代、そんな昔の人たちは突然襲ってくる大自然の脅威から自分や家族、そして子孫の命を守ろうと知恵を絞ってきた。

 その一つが、三陸地方の先人が残した言い伝え「つなみてんでんこ」だ。 これは「津波が来たら、家族など構わず、とにかくてんでんばらばらに高い場所へと逃げろ」という意味だ。 公(公助)に頼らず、自助・共助しかなかった先人が後世に残した「命の言葉」「災害への知恵」だ。 このような「知恵」や「行動」が、いま私たちに求められている。

 東海地方も100年から150年の間隔で、大地震、大津波に襲われてきた。 東海3連動系の地震は、1605年 慶長地震、1707年宝永地震、1854年 安政南海地震・安政東海地震、1944年 昭和東南海地震、1946年 南海地震。 大地震では、1891年 濃尾地震、1945年 三河地震。風水害では、1959年伊勢湾台風、2000年 東海豪雨など。 今年も台風12号の大雨で、三重県南部で大被害が出た。 このうち濃尾地震は国を挙げて耐震建築の研究が始まる端緒に、伊勢湾台風は災害対策基本法の成立の端緒に、東海豪雨は国が都市型水害への対策を本格的に検討するきっかけになった。 日本の防災対策の根底には、必ずと言っていい程、東海地方が関係している。 このようなさまざまな災害を経験している東海地方にも「先人の知恵」は無いのか?「自助」「共助」の知恵が詰まった「言い伝え」を探す。

 いつ来るか判らない大自然災害、想定東海3連動地震に向け、いま自分たちでできることは何か、どんな備えをしておかなければならないのか? そして、いざ!という時、どう行動すればいいのかを考える。

津波の教訓を記した石碑を取材する佐藤アナウンサー

三重・志摩市の郷土史館では過去の津波の記録の聞き取り調査を始めた

1944年(昭和19年)の昭和東南海地震の津波の体験を語る志摩市の住民