池上彰
浅尾美和 河合郁人(A.B.C-Z)
向井慧(パンサー) かほなん
石神愛子(メ~テレアナウンサー)
2011年の東日本大震災以降、ジャーナリストの池上彰さんとメ~テレ(名古屋テレビ放送)の災害取材班が、毎年制作している 防災・減災特別番組 の第12弾!
「防災は、その地域名を具体的にあげて注意を促さなければいけない」と話す池上さん。今回は6月に愛知県東部を襲った大雨被害の現場を取材しました。豊橋市や豊川市を流れる豊川には「霞堤(かすみてい)」という、浸水被害を抑えるための堤防がありました。スタジオでは「霞堤」を模型で再現、そのしくみを解説します。また、当時、運転中に車が水没した住民を取材し「その時、何が起こったのか」を検証。もしもの時に、私たちがとれるべき策を考えます。
そのほか、被災したときに役立つ「防災グルメ」の作り方を、“さばいどる(サバイバルするアイドル)”のかほなんさんが伝授。その味に…出演者は驚き!また、災害時に深刻な問題となる「トイレ」に関しても、ゲストと一緒に考えます。
放送内容
【池上彰が豊川へ】堤防の一部にあえて設けた”切れ目”
川の氾濫を防ぐ「先人の知恵」
2023年6月の大雨で流域が浸水した愛知県の豊川。
しかし、堤防が決壊したり水が溢れたりした部分はありませんでした。
なぜなのか…。池上彰が現地を取材!見えてきたのは今なお堤防に残る先人たちの知恵でした。
【必見!あえて浸水させる水害対策】大きな被害を防ぐための地形「霞堤」を模型で再現
6月の記録的な大雨で、流域が愛知県の豊川。
あえて堤防に切れ目を入れて浸水させ、大きな被害を防ぐ「霞堤」という地形を模型で再現しました。増水時、周辺より低くなっている土地「霞堤」に、川の水はどのようにたまっていくのでしょうか。
浸水した赤い車「水圧で開かない扉、ガラスの窓から外にはい出した」運転手の女性が語った恐怖
2023年6月の愛知県内に降った記録的な大雨で国道が冠水。
多くの車が動けなくなる事態になりました。
愛知県豊橋市に住む女性は、職場から自宅に帰る途中で冠水した国道にはまり、車ごと水に浸かってしまいました。
水圧で開かない扉、窓から外になんとか脱出できたものの、車は廃車に。
その時、いったい何がおきていたのでしょうか。
さらに、危険を回避するための事前の備えとは。
サバイバルするアイドル”かほなん”直伝!!100円ショップのグッズで作る防災グルメ!!
避難先でもおいしいご飯が食べたい…。そんな思いに応えてくれる「サバイバルするアイドル」が作る、ほったらかしで簡単なのに、温かくおいしい防災グルメをご紹介。
「かほなん」さんは、東海地方を中心にアウトドアの魅力を発信していて「さばいどるチャンネル」は登録者数47万人を突破しています。
愛知県犬山市にある、かほなんお気に入りのキャンプ場「アウトドアベース・犬山」で、牛肉のつるし焼きに、サーモンバターしょうゆ炊き込みご飯と次々と防災グルメが飛び出します。
デザートには、マシュマロとチョコレートを使った簡単スイーツまで!!かほなんが作るアイデア満載メニュー、その技とは。
【避難所での困り事1位はトイレ】災害時の強い味方「ベンキング」のココがすごい!!
防災対策として、家具の転倒防止や防災リュックを準備している人は多いものの、「トイレ」を備えている人は少ないようです。
マーケティング支援を行う株式会社「ネオマーケティング」が実施した調査によると、災害時の避難所での困りごと第1位は、「トイレ」という結果に!
東日本大震災で、宮城県気仙沼市の職場にいたとき被災した菊地幸江さんは、簡易トイレなどの備蓄がなく、流れなくなったトイレを使用するしかありませんでした。
「一番大変なのはやっぱりトイレでしたね。100人ぐらいいたんですよ、従業員やら近所の人やら。もちろんトイレの水洗なんか使えなくなっちゃってるので溜まっていく一方で、流れないんですよ。もう悲惨な感じでしたよ、本当に。もうずっと限界に近かったですね。行きたくなかったです、トイレには」(菊地幸江さん)
こうした被災地でのトイレの問題。全国の様々な災害現場で、豊富な支援活動の経験があるレスキューストックヤードの浦野愛さんによると、体調を崩し命を落としてしまう可能性があるといいます。
「トイレを我慢するために飲まない食べないということを選択されて、免疫力の低下とか脳梗塞、心筋梗塞、脱水とか、最悪死に至るケースもある」(レスキューストックヤード 常務理事 浦野愛さん)
そんな“トイレ問題”を解決しようと被災者や医師の声を反映したトイレがあります。 それが、簡易トイレ「ベンキング」!2020年にグッドデザイン賞を受賞した優れもの、そのスゴさを徹底検証します。
コメント
池上彰さん
昔の常識をちょっと改めて、現在に合わせて再認識をする、対策を考えてみるということが大事だと思いますし、もし、災害が起きたときどうするのか、まさに想像力を働かせてみる。そうすると(今回の番組で取り上げた)トイレの問題も出てくるのかなと思います。関東大震災から100年経ち、こんなに私たちは様々な対策ができたということを(今回の番組で)確認したいと思っています。
浅尾美和さん
地域のことを昔からいる方に聞いたり、昔の被害を調べ直したりすることがものすごく大事だと思いました。あす災害が来るかもしれない中、準備して悪いことってなにもないと思うので、準備しているということが、心の強さじゃないですけど、何かそういうものにつながっていくかなと思うので、私もしっかり準備します。
河合郁人さん
今後いろいろな災害が起こるということは皆さんもう予想されていると思うんですけれども、でも実際起こった時ってどうしたらいいの?ということが、この番組で知ることができると思います。僕も勉強しながらスタジオ収録したので、皆さんもテレビの前でご家族と一緒に勉強しながら楽しんで見ていただけると嬉しいです。
かほなんさん
私が学んできた防災士としての知識やキャンパーとしての技が生かせて嬉しかったです。『防災』ってちょっと固い言葉に感じますが、番組ではすごく明るく伝えていて、子どもも楽しめるような番組でした。スマートフォンで得られる情報や、今だからこそできる防災の知識も紹介されているので、ぜひ家族みんなでみていただきたいです。
向井慧さん
(番組に出演して)日々、災害対策が進化しているところを改めて知ることができて良かったです。簡易トイレを自分で用意するという発想がなかったのですが、避難所などで『トイレの悩み』が一番大きいということを聞いて、家に置いておくことは大事だと思いました。
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応募は締め切りました。
“さばいどる”かほなん直伝
「ほったらかし!手軽に絶品・防災グルメ」
100円ショップで手に入る調理器具を使った「防災グルメ」を
サバイバルするアイドル“さばいどる”のかほなんさんが直伝!
サーモンバターしょうゆ炊き込みごはん
- <材料>
- ・無洗米(1合)
- ・サケの切り身
- ・バター(10g)
- ・大葉(適量)
- ・すき焼きのタレ(大さじ2)
- ・しょうゆ(小さじ2)
- ・水(180ml)
- <作り方>
- ①あらかじめ吸水した無洗米と水をメスティンに入れる。
- ②サケの切り身をのせ、バター、すき焼きのタレ、しょうゆを加える。
- ③固形燃料の火が消えるまでメスティンを加熱(約20~25分)、約10分蒸らす。
- ④ふたを開けて大葉を散らせば完成。
なんちゃってスモア
- <材料>
- ・ビスケット
- ・マシュマロ
- ・チョコレート(各適量)
- <作り方>
- ①メスティンにビスケットを並べる。
- ②その上にマシュマロ、チョコレートを置き、固形燃料で約2分加熱する。
- ③火傷に注意しながら取り出してビスケットでサンド。
中華風炊き込みご飯
- <材料>
- ・無洗米(1合)
- ・固形の中華スープ(2個)
- ・ネギ(適量)
- ・水(180ml)
- <作り方>
- ①あらかじめ吸水した無洗米と水をメスティンに入れる。
- ②固形の中華スープをのせる。
- ③固形燃料の火が消えるまでメスティンを加熱(約20~25分)、約10分蒸らす。
- ④ふたを開けてネギを散らせば完成。
スペシャル親子丼
- <材料>
- ・アルファ化米
- ・レトルトの親子丼
- ・焼き鳥の缶詰
- ・ネギ(適量)
- ・少量の水
- <作り方>
- ※「モーリアンヒートパック」という加熱セットを使用
- ①発熱材を専用の袋(モーリアンヒートパック)の中へ。
さらに、水を加えたアルファ化米、レトルトの親子丼、焼き鳥の缶詰を袋に入れる。
最後に(発熱材の入った)袋に少量の水を入れると発熱開始。 - ②15~20分経てば、すべての具材が熱々に。
- ③器にアルファ化米を入れ、レトルトの親子丼をかけ、缶詰の焼き鳥をのせる。
- ④その上にネギなどを添えれば完成。