池上彰が徹底解説! メ~テレ取材陣が徹底取材!
2015年 5月4日(月・祝) 午後7時~7時54分
池上 彰
【出演】池上 彰 竹下景子 石原良純 加藤晴彦 福田彩乃 徳重杏奈(ドデスカ!)
【取材】星恭博(UP!) 鈴木しおり(UP!) 佐藤裕二(ドデスカ!)
ジャーナリストの池上彰さんと一緒に、南海トラフを震源とする巨大地震や津波への備えを考える特別番組の第4弾。
今回は、去年の御嶽山噴火から学ぶ教訓や、戦争に隠された地震の真実、大地震のとき家の中で何が起きるかなど、
さまざまなテーマを通じて私たちは巨大災害にどう向き合っていくべきかを考えます。
池上さんのわかりやすい解説とスタジオでの実演、実験も魅力のこの番組。
今回はプロジェクションマッピングの技術を使って、日本列島の災害の歴史を振り返るのも見どころです。
ゲストは俳優で気象予報士の石原良純さんと、地元出身の竹下景子さん(名古屋市出身)、
加藤晴彦さん(名古屋市出身)、福田彩乃さん(愛知・豊田市出身)。
東海地方になじ深いゲスト陣が、いつこの地方を襲うともしれない災害を我が事として捉え、その備えについて一緒に考えます。
日本は世界の7%の火山があり、110の山が活火山として認定されている火山大国です。2014年9月には、御嶽山が噴火し、戦後最悪の火山噴火による被害を出してしまいました。御嶽山は1979年、1991年、2007年にも噴火していているのですが、以降大きな噴火がなかったことから、危険への認識が薄れていたのかもしれません。 一方、鹿児島県の東桜島小学校には、約100年前に大きな被害を出した桜島の大正大噴火の教訓を伝える碑が置かれています。「住民は理論に信頼せず 異変を認知するときは未然に避難の用意、最も肝要」と刻まれたこの碑を、地元では防災教育の一環として小学校高学年になると暗誦し、自分で判断して避難することの重要性を学んでいます。
太平洋戦争の末期、昭和東南海地震と三河地震の2つの大きな地震が東海地方を襲いました。時は戦時中、敵国に知られないよう、国は情報統制し被害の状況を隠そうとしました。その結果、国内では正確な被害の様子が伝わらず、被災地には他の地域からの支援がほとんど届かなかったといいます。しかし、アメリカ軍は詳細に被害の様子を捉えた航空写真を撮影するなど、状況を把握していたのです。この情報統制により国内では後世に被害の状況が伝わリにくかった一方、皮肉にも当時の敵国の撮影した航空写真が被災の状況を鮮明に伝えているのでした。
2014年11月、長野県北部を最大震度6弱の地震が襲いました。白馬村のある被災した住宅では、家はどうにか潰れなかったものの、地震の際、タンスが倒れて壁に穴を空けたり、部屋にあったテレビが人に向かって飛んでくるなど、非常に危険な状況だったといいます。 こうした地震の際に、家具などの転倒を防止するいわゆる突っ張り棒ですが、家具の手前に取り付けるとあまり効果がありません。棒は奥の壁側に設置するのが正しい設置方法です。また、家具の転倒防止に使われるジェル状の粘着マットは、長く使っていると粘着力が落ちます。メーカーにもよりますが3~5年での交換が必要とされています。正しい防災対策を心がけましょう。
南海トラフ巨大地震で愛知・田原市は最大で21mの津波に襲われる可能性があるとされています。そのため地元では海辺にある3つの小学校を、最も高台にある小学校に統合しました。登校に時間がかかる生徒もいますが、命を守ることを第一に考えた結果です。 最大震度7の揺れに襲われる可能性があるとされる名古屋市では、地下鉄の防災対策が進められています。東日本大震災クラスの地震にも耐えられるよう、2013年から各駅の柱約2500本を7年かけて補強していく計画です。 三重・四日市市の小学校では校舎の真下に活断層が見つかりました。この小学校は元々運動場だった場所に校舎を新築。新しい校舎は4階建て、高さ16mで津波にも備えたものです。また、高台のない津市香良州町では盛り土をし、高さ10mで約2万人が避難できる防災公園を整備するなど各地で防災対策が進められています。
発売日:7月9日(木) 名古屋を中心に東海3県で発売
7月10日(金) 東京・大阪など全国の主要都市で発売
内容:過去4回にわたり放送した特別番組「池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ」と、
夕方のニュース情報番組「UP!」で放送した防災企画をもとに、
南海トラフ巨大地震のメカニズムや被害想定、地震に対する備え、
対処方法などをわかりやすく紹介。地域の防災、家庭の防災に真に役立つ一冊です。
収録内容:
・防災特番や「UP!」のシリーズ「暮らしの防災」の内容を整理、深化させて掲載
・池上彰氏と福和伸夫名古屋大教授による「減災」対談
・東海3県防災&災害史跡MAP
ほか
価格:1,200円(本体価格・税抜)
発行元:株式会社KADOKAWA
いつ起きるとも知れない災害に備える1冊です。ぜひお買い求めください!