五十嵐 信裕
東京都出身。1990年メ~テレ入社、東日本大震災では被災地でANN現地デスクを経験。報道局防災担当部長や防災特番『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』プロデューサーなどを経て、現ニュースデスク。防災関係のNPOの特別研究員や愛知県防災減災カレッジのメディア講座講師も務め、防災・減災報道のあり方について取材と発信を続ける。日本災害情報学会・会員 防災士。
2024/04/21
自分や家族の命を守るには、1日の中で滞在時間が長い「家」を安全にする必要があります。能登半島地震では「地盤の液状化」が起きました。
1月初旬、金沢市から能登町に向かう車窓から不思議な光景を見ました。
家(上物)は無傷なのに、そのまま傾いて立っている家がありました。その辺りは地面から浮き上がったマンホール、ひび割れた道路なども。
スマホを使って「地理院地図」で調べてみると…。
かつて田んぼや池、干潟や埋立地だったと思われます。水を多く含んでいる地盤で、地震の揺れが液状化現象を起こしたのでした。
能登半島地震での液状化被害は、石川県だけでなく富山県、新潟県、福井県と、広域で発生しています。
よく「地名に水に関係する漢字が入っている場所は地盤が弱い可能性がある」と言います。
これはあくまでも目安です。
市町村合併で地名が変わっていたり、水を表していた漢字がいつの間にか他の字に変えられたり、地名だけで判断するのは危険です。
家を建てたり借りたりする前に、市役所や町村役場で液状化ハザードマップを確認する方が確実です。
地盤に液状化の可能性がある場合、対策を検討する必要があります。
具体的には「地盤改良」か「建物(上物)の基礎をしっかりしたものにする」ことです。
家を建てる前、建てた後、液状化の被害を受けた後、いずれのタイミングでも施工できます。
しかし、当たり前の話ですが「家(上物)がある」と施工に手間・時間がかかり、費用もかさみます。
地盤の液状化が気になる場合は、まずは専門家に相談してください。
東京都出身。1990年メ~テレ入社、東日本大震災では被災地でANN現地デスクを経験。報道局防災担当部長や防災特番『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』プロデューサーなどを経て、現ニュースデスク。防災関係のNPOの特別研究員や愛知県防災減災カレッジのメディア講座講師も務め、防災・減災報道のあり方について取材と発信を続ける。日本災害情報学会・会員 防災士。