五十嵐 信裕
東京都出身。1990年メ~テレ入社、東日本大震災では被災地でANN現地デスクを経験。報道局防災担当部長や防災特番『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』プロデューサーなどを経て、現ニュースデスク。防災関係のNPOの特別研究員や愛知県防災減災カレッジのメディア講座講師も務め、防災・減災報道のあり方について取材と発信を続ける。日本災害情報学会・会員 防災士。
2024/07/28
地震はどうして起きるのでしょうか。 地震を引き起こす「力」は地球の中から来ています。 キーワードは「お鍋の中と同じ」です。
地震は岩盤に「力」が加わりズレて壊れる現象です。その揺れは岩盤が破壊される時のショック(衝撃)です。
地震の後「どこどこの活断層が動いた」と伝えられます。このズレた部分が「活断層」です。
岩盤がズレる「力」はどこから来るのかというと、地球の中から来ています。
地球の中では、温められた「マントル」が地表に向かって上昇し、地表付近まで来ると大気や海水で冷やされて沈んでいく 「マントル対流」が起きています。 この対流の「力」が地表付近の岩盤に伝わり、 岩盤の衝突を引き起こして地震が発生します。
地球内部のマントル対流と言うと、スゴく壮大な印象を受けますが、実は同じような動きを暮らしの中で見ることができます。
それは「お鍋」の中です。 お鍋に水を入れてコンロにのせると、 温められた水がお鍋の中で上昇し、 表面で冷やされると下降していきます。この対流と同じ現象が、地球の中で起きています。
お鍋の中の対流は火を消すと止まりますが、 地球の内部はずっと高温で冷めることはありません。
つまり地震が起きなくなることはありませんし、いつ、どこで、どのぐらいの規模の地震が起きるかもわかりません。
私たちは、いつ地震が起きてもいいように、家や部屋の耐震対策、非常持ち出し袋や非常食・水の準備など、備えを進めておく必要があります。
東京都出身。1990年メ~テレ入社、東日本大震災では被災地でANN現地デスクを経験。報道局防災担当部長や防災特番『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』プロデューサーなどを経て、現ニュースデスク。防災関係のNPOの特別研究員や愛知県防災減災カレッジのメディア講座講師も務め、防災・減災報道のあり方について取材と発信を続ける。日本災害情報学会・会員 防災士。