2008年10月5日放送
これに対し番組の特集担当ディレクターは以下のように説明しています。番組冒頭の名古屋大学の山田教授の発言「70トン、80トンのトラックが、もし腐食して補強されていないところにくるとガタンと落ちる」これは先生の「例え話」で、鉄骨の腐食が危険なレベルまで進んでいることを、わかりやすく説明したものです。先生は、木曽川大橋の補強工事のいわば「監修役」であり、国土交通省が設定した記者会見に同席しての発言なので、信頼できるものと考えます。
また、「60トン、70トンのトラックが走っている」の根拠は、名古屋大学の調査結果などに基づいています。走っている車の重量を正確に測定するのは難しいことですが、橋の振動などから推計する方法があります。番組では触れていませんでしたが、調査によると、このような「超大型車両」が人目につきにくい深夜や早朝に集中して走っていることもわかりました。
さらに、去年の国土交通省の全国実態調査で、きちんと許可を取り、そのとおりの順路で走っている大型車両が1割しかないこともわかりました。なかなか実効性のある対策を打ち出せず、国も頭を抱えているのが現状ということです。
橋などのインフラを新しく建設するだけではなく、「末永く守っていく」ことが今後より重要になっていくこと、そのために、国や自治体の予算繰りや人員配置も考え直すべき時期にきているのではないか。「高度経済成長時代のツケ」ともいうべきインフラの劣化を直視しなければならない、今ちょうどそのタイミングに来ている、というメッセージを企画に込めました。
長い間「げりらっパ」をご視聴いただきありがとうございました。10月17日金曜、深夜2時20分から、テレビ朝日制作、さまぁ~ずが出演する「さまぁ~ず×さまぁ~ず」を新たに放送いたしますのでご視聴ください。
次回の放送は11月2日(日)朝5時35分です。
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