2013年6月2日放送
この事案は、関西テレビが2012年11月30日に、夕方のローカル報道番組『スーパーニュースアンカー』で放送した、「大阪市職員、兼業の実態」と題した特集企画に関するものです。
兼業の実態を証言する、内部告発者のインタビューを放送した際、音声は、告発者本人の声に、ボイスチェンジを施したものでしたが、映像は、取材スタッフの後姿に、モザイクをかけて偽装したものでした。
この撮影は、担当記者の判断で行われましたが、 撮影から放送まで10日以上の期間があったにも関わらず、デスクや編集責任者など、上司への相談や報告はなく、内部チェックは機能しませんでした。
放送終了後、取材スタッフからの通報で問題が表面化した後、報道局だけでなく、社内のコンプライアンス担当者の会議などでも、問題点を探り、再発を防ぐための議論が行われました。
関西テレビは、「告発者を守るために不適切な手法を取ったが、告発者本人の声を伝え、報道の内容や趣旨に偽りはなかった」として、視聴者への説明やお詫びを行いませんでした。
委員会で担当委員から、
「なぜ問題の映像が撮影されたのか?」
「なぜ社内のチェックが機能せず、放送されてしまったのか?」
「なぜ視聴者に対する速やかな説明が、されなかったのか?」などを中心に、
詳細で具体的な説明が行われました。
また、関西テレビで6年前に起きた、発掘あるある大事典での、データねつ造問題の反省と教訓が、生かされているのかについての報告も行われ、委員の間で活発な質疑や意見交換が展開されました。
2013年3月13日に、この事案が新聞報道がされると、関西テレビは、視聴者への説明やお詫びを行いましたが、放送から3か月以上が経過していました。
その結果、今回の事案について、事実関係はほぼ明らかになり、論点も整理できたとして、担当委員が意見書の原案を作成することが決まり、次回の委員会の場で、さらに議論を深めることになりました。
メ~テレ特選大賞:メ~テレ50周年特別番組 『名古屋行き最終列車 スペシャル完全版』
特別賞:『学びEye!名古屋最強スタミナ食~味噌かつ 熟成豆味噌とジューシー豚肉があなたの食欲そそります~』
次回の放送は7月7日(日)朝5時からです。
メ~テレでは皆様からのご意見やご感想を真摯に受け止め、今後のよりよい番組作りにいかしてまいります。番組に対するご意見は
にお寄せください。