2013年9月1日放送
実名報道を行わなかったことについてですが、書類送検の場合はテレビ朝日系列内の取り決めで、匿名が原則となっており、今回の事案はその取り決めに則っとり匿名報道を行いました。
この番組は2011年1月22日に放送されたものでメ~テレは6月初旬に、7月15日に再放送することを決めました。『名古屋市 中2男子いじめ自殺問題』が起こった際に、本来であれば内容を確認し、差し替えを検討するべきでしたが、私どもの認識不足もあり放送をしてしまいました。
今後は事件や事故などの報道に対する番組内容のチェックを徹底します。
第72回、第73回放送倫理検証委員会は6月14日、7月12日に開催されました。
関西テレビのローカル報道番組『スーパーニュースアンカー』の特集企画で、大阪市職員の兼業について証言した情報提供者の映像を取材スタッフを使って偽装し、新聞報道で発覚するまで3か月余りも視聴者に説明していなかったとして、審議入りした事案です。
当該局の担当記者・カメラマン・撮影助手や、対応策を協議した報道局幹部など、あわせて14人を対象に実施した聴き取りと、前回までの委員会の議論を踏まえて、担当委員から「意見書原案」が提出されました。
原案では、「なぜ問題の映像が撮影されたのか?」「なぜ社内のチェックが機能せず放送されてしまったのか?」「なぜ視聴者に対する速やかな説明がされなかったのか?」の3つのステージごとに課題や問題点が整理され、委員による質疑や意見交換は2時間近くに及びました。
この委員会での議論を踏まえた「意見書修正案」をもとに、引き続き意見交換が行われました。3つのステージごとに、字句の修正や論点の最終確認などが行われた結果、表現の細部の修正は委員長に一任して委員会の意見とすることに委員全員の了承が得られました。
委員会は、社内でのチェックが機能せず問題のインタビュー映像を放送してしまったこと、問題発覚後これを視聴者に伝えない決定をしたことの2点について、放送倫理に違反すると判断しました。そのうえで、今回の問題の本質は、関西テレビがいう「不適切な映像表現」ではなく、テレビを信じてモザイク映像の放送を容認している視聴者の信頼を裏切るような「許されない映像」が放送されたことにあると指摘しました。
この「意見」は、委員会決定第16号として、8月2日(金)に『関西テレビ スーパーニュースアンカー「インタビュー偽装映像」に関する意見』として当該局に通知し、公表の記者会見を行いました。
次回の放送は10月6日(日)朝5時からです。
メ~テレでは皆様からのご意見やご感想を真摯に受け止め、今後のよりよい番組作りにいかしてまいります。番組に対するご意見は
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