2017年7月2日放送
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第585回メ~テレ放送番組審議会(6月13日開催)では、メ~テレドキュメント『轍~被災者とボランティアの6年~』(5月30日火曜、午前9時55分放送)について審議しました。
放送倫理検証委員会は、第116回委員会(6月9日開催)で、放送人権委員会でも審理入りが決定した「沖縄の基地反対運動特集に対する申立て」などについて審議しました。
この事案は、東京メトロポリタンテレビジョン、TOKYO MXの『ニュース女子』の特集で、2017年1月2日に「マスコミが報道しない真実」と題し、沖縄の米軍基地反対運動を現地リポートとスタジオトークで特集して、「反対派が救急車を止めた?」「反対派の人達は何らかの組織に雇われているのか」などの話題も取り上げました。この事案に委員会は2月、情報や事実についての裏付けが十分であったのか、放送局の考査が機能していたのかなどを検証する必要があるとして審議入りを決めたものです。
この番組はTOKYO MXは制作に関与していない「持ち込み番組」であるため、番組を取材・制作した制作会社からも話を聞く必要があるとして、委員会からの質問事項を文書にとりまとめ、ヒアリングへの協力を依頼。5月末、制作会社から文書で回答が寄せられました。
委員会では、担当委員から回答のポイントについて報告があり、さらに今後の審議の進め方について、「もう少し具体的な説明を求めるべき項目もある」「過去にも独自に調査した例があり、委員会でどんな検証ができるか検討すべきだ」などの議論が交わされました。その結果、制作会社に対してTOKYO MX経由でいくつかの追加質問を行うことになりました。
次にフジテレビは、情報バラエティー番組『ワイドナショー』で、5月28日、スタジオジブリの宮崎駿監督の引退に関する発言を紹介したが、これはネット上に掲載されている誤った情報を転用したもので、「実際には宮崎氏の発言ではなかった」として6月4日の番組内と番組ホームページで謝罪すると共に、放送人権委員会に報告書を提出しました。
この報告書をもとに委員会で議論をしましたが、「今後も起こりうる事案で、ネット情報のみでテレビ番組を作る危険性の指摘が必要ではないか」「あまりにネットに頼り信じすぎている。単純だが根が深い問題だ」などの厳しい意見が相次ぎました。
フジテレビではその後、別の情報番組でもネット情報をもとに実在しない商品の画像を紹介したことが明らかになったため、この件についても報告書の提出を求め、『ワイドナショー』については、次回の委員会で討議を継続することになりました。
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