2017年10月1日放送
11組のアーティストが参加しました「BOMBER-E秋まつりスペシャルLIVE」の模様は、番組『BOMBER-E』で放送します。ライブ1日目を10月10日に、2日目を10月17日に、それぞれ深夜0時55分から時間を拡大して放送します。
第587回メ~テレ放送番組審議会(9月12日開催)では、10月19日に東京で開催されるテレビ朝日系列「放送番組審議会委員代表者会議」の議題『テレビは何故つまらなくなったのか~メディアとしての存在価値を問い直す~』についてご意見をうかがいました。
放送倫理検証委員会は、2011年に発表した「若きテレビ制作者への手紙」に続き、番組制作にあたってインターネット上の情報を利用するときに起こりがちな問題点について注意喚起するために、「委員長談話」を9月8日に公表しました。「委員長談話」の概要は以下のとおりです。
最近、フジテレビの情報バラエティー番組『ワイドナショー』と情報番組『ノンストップ!』で、インターネット上の情報・画像にもとづいて番組を制作した結果、映画監督の事実でない引退発言を事実として辛口のコメントを加えたり、実在しないアイスのパッケージ画像を放送し、実在しない商品を紹介するという事案が発生しました。
いずれも事実ではない放送であるから放送倫理違反があることは明らかですが、インターネット上のもっともらしい情報を真実と信じてしまったという不注意からの過誤であり、誤った内容は、過去に何度か引退表明と撤回を繰り返したことが広く知られているアニメ映画監督についての事実ではない引退宣言集と、珍しい味が売り物のアイスの実在しない味のパッケージ画像であるから、それ自体はそれほど重大とは言えない。
その上、虚偽の発言集を放送された本人のプロダクションや実在しない商品を発売したと報じられた会社は、この過ちを問題としておらず、また番組を制作したフジテレビは、直ちに訂正と謝罪の放送を行い、過ちが発生した経過と原因を検証した上で再発防止策を講じています。委員会はこれらの点を考慮して、審議の対象とはしませんでした。
しかし、この2つの事案は、番組制作にあたり、まずインターネット上の情報を利用することが広く行われている現状で、十分な裏付け取材なしにそれを利用することがあれば、同じ問題が他の局でも発生する可能性があることを示したものと言えます。かつて委員会が公表した「委員会決定第12号/情報バラエティー2番組3事案に関する意見」は、インターネットで探し出した出演者の話の裏付け取材をしないまま、それを事実と思い込んで制作された番組についての事案です。
今回の事案は、もっぱらインターネット上の情報だけにたよって番組を制作したという点で、それと異なってはいますが、それだけに一層、インターネット上の情報を利用するときのリスクを明確に示していると言えます。そこで、番組制作にあたってインターネット上の情報を利用するときに起こりがちな問題点について注意喚起するために、委員長として談話を発表することにしたものです。
この「委員長談話」は、今回の2つの事案を他局での研修の際に事例として参照できるようやや詳しく内容を紹介した上で、どのような対策を講じるべきなのかについて考えさせる内容で、
○制作する番組について、どんなに時間に追われていても、真実でないことが紛れ込まないよう手抜きをせずに注意し考えるという習慣を身につけること。
○疑問が生じたときは疑いが解消するまで放送するべきではないという声をあげる強さを一人ひとりが持つこと。
など番組制作に関わる人々一人ひとりへ向けたメッセージになっています。
メ~テレでは皆様からのご意見やご感想を真摯に受け止め、今後のよりよい番組作りにいかしてまいります。番組に対するご意見は
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