2018年2月4日放送
第590回メ~テレ放送番組審議会(2018年1月16日開催)では、日本のチカラ『人工乳房で微笑みを~常滑焼「型」職人の挑戦~』(2017年11月4日午前5時20分放送)について審議しました。
放送人権委員会は、第254回委員会(2018年1月16日開催)で、「沖縄の基地反対運動特集に対する申立て」事案を審理し、提出された「委員会決定」の修正案について議論しました。対象となった番組は、東京メトロポリタンテレビジョンTOKYO MXが2017年1月2日と9日に放送した情報バラエティー番組『ニュ―ス女子』です。
この放送に対し、番組内で取り上げられた人権団体「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉氏が申立書を委員会に提出。「本番組はヘリパッド建設に反対する人たちを誹謗中傷するものであり、その前提となる事実が、虚偽のものであることが明らか」としたうえで、申立人についてあたかも「テロリストの黒幕」等として基地反対運動に資金を供与しているかのような情報を摘示し、また、申立人が外国人であることがことさらに強調されるなど人種差別を扇動するものであり、申立人の名誉を毀損する内容であると訴えたものです。
TOKYO MXは、「申立人の主張は本番組の内容を独自に解釈し自己の名誉を毀損するものであると主張するものであり、理由がないことは明らか」との立場を示し、また、虚偽・不公正であるとの申立人の主張については、「制作会社において必要な取材を尽くしたうえでの事実ないし合理的な根拠に基づく放送であって、何ら偽造ではない。申立人が主張するその他の事項についても同様であり、本番組の放送は虚偽ではなく不公正な報道にも該当しない」と述べています。
委員会では、第2回起草委員会を経た「委員会決定」の修正案が提出され、議論を行った結果、さらに起草委員会を開き、次回委員会で審理を続けることになりました。
また、メ~テレでは「BPOメ~テレ意見交換会」を2018年1月22日に開催しました。講師として、BPO放送人権委員会から坂井眞委員長、鈴木悟統括調査役を招き、メ~テレグループから約80人が参加しました。意見交換会では、BPOで審理された4件の事案をもとに、どのような論理構成と事実認定で、なにを問題にしたのかを詳しく解説いただきました。参加したメ~テレグループのニュースや番組を担当するスタッフからは多くの意見や質問が出され、活発な意見交換が行われました。
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